06.24
イスラエルとイランの「完全な停戦が成立」とトランプが投稿。イラン外相は「イスラエル次第」

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アメリカのトランプ大統領は6月23日(現地時間)、イスラエルとイランの間で「完全かつ全面的な停戦」が成立したと自身のSNSで発表した。
トランプ氏は「双方の合意のもと、イスラエルとイランの完全で全面的な停戦が成立した!(今から約6時間後、イスラエルとイランが現在行われている最後の任務を完了した時点で発効する)」と投稿している。
トランプ氏は、停戦が12時間継続された時点で終戦と見なされると述べ、今後の動きについて次のように説明している。
「イランが最初に停戦を開始し、その12時間後にイスラエルが停戦する。24時間後には、世界中が『12日間戦争』の公式な終結に敬意を表する予定だ」
また、トランプ氏はそれぞれの停戦期間中に、相手国に平和的で敬意ある行動をとるようイスラエルとイランの双方に求めている。
イスラエルとイランの反応は
ロイター通信は、イランがカタールのムハンマド首相と電話会談をして停戦に同意したと伝えている。
一方、イランのアラグチ外相は「現時点では停戦の合意は存在していない」としつつ、攻撃を継続するかどうかはイスラエル次第だとXに投稿している。
「現時点では、いかなる停戦や軍事作戦の停止に関する“合意”は存在していない。しかし、イスラエル政権がテヘラン時間午前4時までに、イラン国民に対する違法な侵略行為を停止するのであれば、我々としてはそれ以降の報復を継続する意思はない」
アラグチ氏は、「軍事作戦の停止に関する最終決定は、後ほど行う予定だ」としている。
イスラエルは公式の声明を発表していないものの、ロイター通信は、イスラエルが停戦に同意したとトランプ氏がムハンマド首相に伝えたと報じている。
また、ホワイトハウス高官の話として、トランプ氏がイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談をして停戦合意を仲介したとも伝えている。ネタニヤフ氏は、イランがこれ以上攻撃をしなければ、合意に応じる姿勢を示したという。
その一方でイスラエル軍は24日にトランプ氏が停戦合意を発表した後、イランが同国に向けてミサイルを発射したと国民に向けて警告した。
これまでの経緯
イスラエルは6月13日に、イランの軍事拠点や核関連施設などを攻撃。これに対しイランも報復攻撃を開始し、テルアビブなどに弾道ミサイルを発射した。
トランプ氏は21日に、イスラエルによる攻撃に加わる形で、イランの核施設3カ所を攻撃したと発表した。
これに対し、イランは23日にカタールにあるアメリカの軍事施設を標的にミサイル攻撃を行った。
トランプ氏はイランが報復攻撃前に、アメリカに「事前通告」を行ったことで負傷者がいなかったとして、SNSでイランに感謝を表明した。
また、トランプ氏はこの報復攻撃でイランがもう「気が済んだのではないか」という見解を示し、イスラエルとイランが和平に向けて進むことを期待すると述べた。
アメリカのヴァンス副大統領は23日に出演したFOXの番組で、イランが将来的に核兵器を開発しようとするのであれば、「再びアメリカの攻撃を受けることになるだろう」と述べた。
Source: HuffPost




