06.17
夏場のエアコンは「つけっぱなし」と「こまめに消す」、どちらが得?──ダイキンの検証でわかった最適な使い方とは
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暑さが本格化する季節。気になるのがエアコンの電気代です。SNSなどでは「エアコンはつけっぱなしの方が電気代が安くなる」といった声も多く見られますが、本当にそうなのでしょうか?
空調メーカーのダイキン工業は、「つけっぱなし」と「こまめに消す」どちらが電気代を抑えられるかについて、条件を変えて検証を行っています。どちらが省エネでお財布に優しい使用方法なのでしょうか。
1日中エアコン使うとどうなる?“時間帯”によって電力消費量が変わる
ダイキンは1つ目の実験では、朝から晩まで1日中部屋で過ごすことを想定し、エアコンをつけっぱなしにした場合と、部屋を出るたびにこまめに電源を切った場合とで、消費電力量を比較しました。
その結果、外気温が高い昼間の時間帯(午前9時~午後6時)では「つけっぱなし」の方が省エネに。一方で、比較的気温が下がる夜間(午後6時~午後23時)では、「こまめに消す」方が消費電力を抑えられることが分かりました。
つまり、「つけっぱなし」か「こまめに消すか」は、時間帯によって変わるようです。
ダイキンによると、エアコンが最も多くの電力を消費するのは、外気温と設定温度の差が大きい運転開始直後です。
午前9時~午後6時は外気温とエアコンの設定温度との差が大きく、起動時の消費電力量が増えるため、「つけっぱなし」の方が消費電力量が抑えられるといいます。
外出何分までなら「つけっぱなし」の方が安い?
とはいえ、エアコンを切っている時間が長ければ、起動時に必要な電力よりもエアコンをオフにして節約できる電力が大きくなり、トータルの消費電力は抑えられます。
となると、外出する際にエアコンはつけておくべきか、それとも消したほうがいいのかが気になります。
ダイキンは「何分の外出ならエアコンをつけっぱなしにした方が省エネになるのか?」という点も検証。午前中と夜間で、それぞれさまざまな外出時間におけるエアコンの消費電力量を比較しました。
その結果、
・昼間は外出が35分以内であれば「つけっぱなし」が省エネ
・夜間は外出が18分以内であれば「つけっぱなし」が省エネ
という目安が導き出されました。それ以上長く外出する場合は、電源をオフにした方が電気代を抑えられるという結果になりました。
とはいえ、快適性の面では「つけっぱなし」の方が有利なケースもあります。たとえば短時間の外出後に帰宅した場合、つけっぱなしにしておくと部屋の温度・湿度ともに快適な状態を保てます。
除湿機能もポイントに
不快に感じる暑さは、気温だけでなく湿度も大きく関係しています。
エアコンの「除湿(ドライ)」機能を活用することで、体感温度を下げながら電力消費を抑えられます。
ダイキンによると、エアコンは設定温度を1℃下げるだけで消費電力が10%増加すると言われています。
しかし、設定温度を高くすると暑く感じてしまうかもしれません。そんな時は設定温度を下げすぎず、湿度を下げることで、涼しく感じられるようになり、快適に過ごしたい人にはおすすめの方法です。
Source: HuffPost




