06.12
トランプ氏にドラァグパフォーマーが抗議。ショーを禁止された会場に現れ、拍手で迎えられる
ミュージカル『レ・ミゼラブル』の初演を観劇するためにケネディ・センターを訪れたトランプ大統領と妻のメラニア氏(2025年6月11日)【LA移民抗議デモ】トランプの州兵派遣は「自尊心を満たすため」とカリフォルニア州知事が批判。大統領を提訴
移民摘発に対する抗議活動がアメリカ各地に広がる中、トランプ大統領は6月11日夜、ワシントンD.C.のジョン・F・ケネディ・センターでミュージカル『レ・ミゼラブル』を鑑賞した。
『レ・ミゼラブル』では、政府軍に対する市民の反乱や、当局の公権力濫用などが描かれている。
トランプ氏は妻のメラニア・トランプ氏とケネディ・センターに到着すると、「何度も観たことがある。大好きでお気に入りのひとつだ」と記者団に語った。
また、ミュージカルで描かれる対立のどちら側に自分を重ねるかという質問に対しては「それは難しい。君が答えた方がいい」とメラニア氏に回答を促したが、ファーストレディは「わかりません」と答えた。
トランプ氏の『レ・ミゼラブル』観劇に抗議し、キャストの一部が出演を取りやめると報じられていた。トランプ氏はこのボイコットについて聞かれると、「まったく気にしていない。私はただ、国をうまく運営しているだけだ」と返答した。
トランプ氏が席に着くと、会場からは歓声とブーイングの両方が起きた。
この公演には、トランプ氏に抗議するために4人のドラァグパフォーマーも参加した。
【動画】ショーを禁止したトランプ大統領に抗議してケネディ・センターに姿を見せ、拍手で迎えられたドラァグパフォーマー
トランプ氏は2月、ジョン・F・ケネディ・センターの理事を全員交代させて、自ら理事長に就任した。
その理由をドラァグショーなどを禁止するためだと説明し、「ウォークはいらない」「正しく運営されるようになるまでは、私が関わり続けるつもりだ」と批判した。
さらに「(ケネディ・センターでは)ドラァグショーやその他の反米プロパガンダは一切禁止する」とトゥルースソーシャルに投稿した。
NPRによると鑑賞を取りやめた観客がチケットをドラァグアーティストのネットワークQommitteeに寄付。
Qommitteは、トランプ氏に抗議するためにドラァグパフォーマーたちがケネディ・センターを訪れると伝えていた。
現地を訪れた記者らが投稿した動画によると、劇場を訪れたドラァグパフォーマーに観客から拍手が送られた。
ドラァグパフォーマーの1人ヴァジェネシス(本名アンダーソン・ウェルズ)さんは、「演劇は本来コミュニティの場で、ストーリーを語り、祝福や喜び、カタルシスを共有する場であるべきです。すべての人に開かれ、誰もがアクセスできるものでなければなりません」とNPRに語っている。
『レ・ミゼラブル』は、1862年に発表された同名の小説を原作としたミュージカルだ。パンを一斤盗んだ罪で19年間獄中で過ごしたフランスの農民ジャン・バルジャンのストーリーを軸に、フランス王政に対する学生たちのデモなどが描かれる。
ミュージカルの中でも特に有名な楽曲の一つ「民衆の歌(Do You Hear The People Sing?)」は、長らく民主化運動のアンセムとして歌われてきた。トランプ氏もこの曲が気に入っているようで、2022年に3度目の大統領選出馬を発表した際にも、この曲を流した。
ミュージカル会場で、トランプ政権へのメッセージを伝えるパフォーマンスは今回が初めてではない。
2016年の大統領選挙でトランプ氏が勝利した直後に、マンハッタンでミュージカル『ハミルトン』を観劇した当時の副大統領候補マイク・ペンス氏は、劇場で大きなブーイングを浴びせられた。
しかし、公演終了後に劇場を後にしようとしたペンス氏をアーロン・バー役の俳優ブランドン・ディクソンがステージ上から呼び止めて、次のようなメッセージを伝えた。
「私たちは、多様性に富んだアメリカの市民です。私たちはあなたの新政権が私たちや地球、子どもたちや親を守ってくれるのか、奪うことのできない私たちの権利を擁護してくれるのかどうか、不安と懸念を抱いています」
「この舞台を見て、あなたがアメリカの価値観を守り、すべての人のために働こうと思ってほしいと心から願っています」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
Source: HuffPost




