2025
06.12

ジェンダーギャップ指数2025、日本は昨年と同じ118位。政治分野で後退、女性閣僚の減少が影響

国際ニュースまとめ

第2次石破茂内閣の閣僚たち(2024年11月)第2次石破茂内閣の閣僚たち(2024年11月)

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世界経済フォーラム(WEF)は6月12日、男女平等がどれだけ実現されているかを数値化・ランク付けした「ジェンダーギャップ指数2025」を発表した

日本は調査対象148カ国中、前年と同じ118位だった。今回も主要7カ国(G7)で最下位、東アジア・太平洋地域でも19カ国中17位で、依然として低い水準にとどまっている。

ジェンダーギャップ指数は「経済」「教育」「医療」「政治」の4分野で、女性と男性の格差を数値化した指標だ。数値は、0%が完全不平等、100%が完全平等を示す。

2025年の日本の総合スコアは66.6%で、2024年の66.3%より0.3ポイント上がった。

2025年の日本のスコア>
全体:66.6%118位)
・経済:61.3%112位)
・教育:99.4%66位)
・医療:97.3%50位)
・政治:8.5%125位)

進展があったのは経済分野で、スコアは2024年の56.8%から61.3%に上昇し、順位も120位から112位へとわずかながら浮上した。

この改善は、女性の労働参加率の上昇、上級管理職などにおける女性の割合の増加、推定所得における男女格差の縮小が背景にあるという。

一方、教育分野の結果はほぼ横ばいだった。調査では、高等教育への進学率において男女格差は縮小しつつあり、女性の進学率も上がってはいるものの、「格差を完全に解消するには至っていない」と指摘している。

医療分野でも大きな変化はみられなかった。

政治分野の後退は顕著で、2024年の11.8%から2025年には8.5%へと低下した。順位も113位から125位に下降した。

主な要因は、女性閣僚の割合が25%から10%へと激減したことにある。WEFは、「日本は2024年に記録した過去最高の政治分野でのジェンダー平等スコアから後退し、以前の低水準に逆戻りする形となった」と指摘している。

最もジェンダー平等が進んでいる国は?

WEFは、世界全体のジェンダー・ギャップの解消は68.8%まで到達したと報告。現在の進捗ペースを基に試算すると、「世界全体でジェンダー格差が完全に解消されるまでには123年を要する見込み」だとしている。

アイスランドは16年連続で1位を記録し、スコアは92.6%だった。

ジェンダーギャップ指数2025の上位10カ国は以下の通り。

1位 アイスランド 

2位 フィンランド 

3位 ノルウェー 

4位 英国 

5位 ニュージーランド 

6位 スウェーデン 

7位 モルドバ 

8位 ナミビア 

9位 ドイツ

10位 アイルランド

ジェンダーギャップ指数2025のトップ10ジェンダーギャップ指数2025のトップ10

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Source: HuffPost