06.10
4日間行方不明のラブラドール、8メートルの深さの坑道から奇跡の救出。仲間の犬がそばを離れず(オーストラリア)
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オーストラリア・ビクトリア州中央部で、4日間行方不明だった犬のテッドが深さ8メートルの鉱山の坑道から救出されたと、UPIやAustralian Broadcasting Corporationが報道しています。
ラブラドール犬のテッドは、5月の末にトレントハム近くのウォンバット州立森林公園で、8メートルの深さの鉱山坑道に転落。テッドとともに飼い主の敷地内から脱走したラブラドール犬ペニーが坑道のそばで鳴いているのを聞きつけた近隣住民が、坑道のそばで見守る姿を発見。行方不明になってから4日後の朝でした。
SNSで行方不明の犬の写真を共有していた飼い主の情報をもとに、カントリー消防局(CFA)の鉱山救助隊が出動し、テッドを救出しました。
坑道の入り口は非常に狭く、80センチ四方のサイズしかありませんでしたが、救助隊はモニターで空気の安全を確認した後、犬用のハーネスでテッドを引き上げました。
テッドが発見された場所の周辺にはほかにも3つの鉱山の坑道があり、CFAは今後の事故を防ぐため、周辺の坑道を封鎖しました。
シェイ副隊長は「犬が坑道に落ちても、大きなケガをすることは少ない」と説明しましたが、人間が同じ場所に落ちた場合は、より深刻なケガをする可能性が高いと話しました。
テッドとペニーの飼い主であるシャンタル・ヘンダーソンさんは、SNSで感謝の意を表し、「犬たちは少し軽かったが、元気だ」と投稿しました。
ペニーがテッドを守るために長時間待ち続けていたことに対し、動物行動学者のスーザン・ヘイゼル准教授は、犬が他の犬や人々に深い絆を持つ社会的な動物であるため、ペニーがテッドを見守り続けたのだと説明しました。
「これが犬を愛する理由の一つだと思います。犬はとても忠実だからです」とヘイゼル准教授は語ります。
Source: HuffPost




