2025
06.01

風呂で溺れたか、東京の住宅で1歳が死亡。声や音を出さずに沈むことも。知っておきたい7つのこと

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東京都内で5月31日、幼児2人が住宅の風呂場から救急搬送され、1人の死亡が確認された。風呂場で溺れたとみられる。

子どもが浴室で溺死する事故は多く発生しており、大人が目を離している隙に起きている。わずかな水深や声を出さないで溺れることもある。

関係機関の資料をもとに、実際の事故の事例や特徴、気をつけたいことについてまとめた。

親が目を離した隙に

読売新聞によると、5月31日午後7時過ぎ、東京都足立区の住宅から「浴槽内で子どもの意識がなくなっている」と119番があった。

双子は風呂場におり、浴槽には湯が張られていたが、両親がしばらく目を離した隙に浴槽内で溺れたとみられる。

同種の事故を巡っては、消費者庁が2021年に注意喚起している

15〜19年の5年間を見ると、14歳以下の溺水の死亡事故は「不慮の事故」の中で上位の死因となっており、1歳では不慮の窒息の次、3歳以上では交通事故の次に多いという。5歳以上でも浴槽での溺水事故は発生している。

具体的な事故の事例は次のとおりだ。

①保護者が10分ほど浴室を離れたところ、仰向けで浴槽に浮かんでいるのを保護者が発見。(4歳児、要入院)

②洗髪のため、保護者が1分間ほど目を離している間に水没。頭部を下に、体を横に向けた状態で、完全に顔面を水につけた状態で浮いていた。(2歳児、要入院)

③昨晩の残り湯がたまっている浴槽に浮かんでいるところを発見。浴室までのドアに柵はなく、浴室のドアは壊れていた。(1歳児、要入院)

④半分折にしたお風呂の蓋の上に裸のまま乗せ、保護者が脱衣所で体を拭いていたところ、浴槽内のお湯の中に落ちた。(0歳児、要入院)

⑤入浴のため、首に浮き輪をつけ浴槽に浮かべていた。5分後、保護者が脱衣所から浴室に戻ると、浴槽の底に沈んでいた。(0歳児、要入院)

⑥浴槽用浮き輪をつけて浴槽で遊ばせていたら、回転して顔が水中に潜った。そばで見ていた保護者が2秒くらいで引き上げた(0歳児、受診)

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声や音を出さずに溺れることも多い

溺水は重大事故につながるケースが多い。また、浅い水深でも事故は起きる。

消費者庁が子どもの溺水事故100件を調べたところ、水の深さで最も浅かったのは約10センチだった。

水を含んだガーゼで保護者が子どもの顔を拭いたり、子どもが顔を湯面につけて遊んだりする最中にも溺水事故は発生しており、「水が鼻や口を覆う状況であれば溺水する」という。

また、日本小児科学会(小児救急委員会)が実施したアンケート調査で、「溺れかけた時に悲鳴や助けを求めるような声を出していましたか?」という質問に対し、86.5%(1156人中1000人)が「出していなかったと思う」と回答したことが判明している。

「溺れかけた時にバシャバシャ水しぶきを上げるなど音がしましたか?」という問いにも、33.9%(1140人中387人)が「音はほとんどしなかった」と答えている。

親に知ってほしい注意すべき7ポイント

消費者庁はこれらのことを踏まえ、次のことに注意するよう呼びかけている。

①大人が洗髪する際は子どもを浴槽から出す

②浮き輪の使用中でも事故が発生している。浮き輪は子どもが一人で使用する商品ではない

③子どもは音をたてずに静かに溺れる

④タオルや着替えを取りに行くなど、ほんの少しの間でも子どもが浴槽で溺れる事故は発生している。目を離していると子どもの溺れに気付けない

⑤目を離している間は子どもと会話を続けるなども対策の一つ

⑥子どもは大人の後に浴室に入れ、先に浴室から出す

⑦きょうだいなど子どもだけで入浴させない

また、入浴後に浴槽の水を抜くことや、子どもだけで浴室に入れないようベビーゲ ートを設置することで、溺水の事故を減らすことができる。

少量の水でも鼻と口を覆う深さがあれば、溺れる可能性があるため、使用後の洗濯機、洗面器、バケツに水をためたままにしないことも重要だ。トイレも子どもが誤って落ちないよう、蓋を閉じて勝手に入れないようにしておく。

なお、5分以上溺れてしまうと、 神経学的な後遺症を残す可能性がある。万が一、溺れてしまった場合は、次のように対処する必要がある。

①浴槽から出し、平らな場所に寝かせる

②大きな声で呼びかけて反応をみる。反応がなければ119番する(応援を呼べる場合、その人に119番を頼んで救急車を呼ぶ)

③反応と呼吸がなければ、直ちに心肺蘇生(胸骨圧迫と人工呼吸)を開始

④携帯をハンズフリーに設定し、救急隊の指示に従う

この際、無理に水を吐かせると、胃の内容物で気道が塞がれて窒息する危険性があるという。

また、心肺蘇生中に水を吐いた場合は、顔を横に向けにし、意識がある場合は回復体位を取る。タオルなどで水気を拭き、包んで保温することも忘れてはならない。

消費者庁は、「子どもは声や音を出さず静かに溺れることがある。少しの時間、少しの水量と油断せず、子どもの見守りと合わせて溺水事故が起こらない環境づくりを行いましょう」と注意喚起している。

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Source: HuffPost