2025
05.26

酸化を抑えて、品質や収穫量の向上を目指す。LIFULLが独自技術で新たな農業モデルに挑戦

国際ニュースまとめ

持続可能な農業モデルの実現に向けて、テクノロジーや運輸など、様々な領域の企業が協働を進めている。

事業を通して社会課題解決に取り組むLIFULLのグループ会社「LIFULL Agri Loop」と、伊藤忠テクノソリューションズ、NEXT AGRI WORKの3社は、栃木県那須で実施中の農業活性プロジェクトにおける、鉄を使った土壌改良材(LAL鉄触媒)を活用したほうれん草の栽培で、収穫量と糖度の向上を確認したと発表した。

酸化を抑える独自技術で、ほうれん草を栽培

発表によると、ナスコンバレー協議会が運営するリビングラボ「ナスコンバレー」(※)の一環として実施された本プロジェクトの中枢を担うのは、独自の抗酸化技術「LAL技術」だ。

日常や産業、生命活動において必要不可欠な「酸化反応」だが、過剰に進むと物質の劣化や健康被害につながるという。LAL技術は、酸化を抑える水性鉄触媒の活用によって過剰な酸化反応を防ぐというものだ。

有機廃棄物を効率良く循環させるというLAL技術は、土壌と水の汚染を防ぎ、植物の潜在能力を最大化する「健康な土」作りにつながる。これにより作物や家畜、生活者にも食における健やかな循環をもたらすという。

※リビングラボ:地域住民が中心となり、実際の生活空間を実験場(ラボ)として、サービスや商品、政策などを共創していくための活動

甘みや生産量にも大きな変化

本プロジェクトでは、2月からLAL技術を活用した農地の整備や土づくり、ほうれん草の栽培を開始し、4月に収穫を迎えた。

収穫されたほうれん草について「えぐ味や苦みの元になる硝酸態窒素含量が55%削減し、甘みを示す糖度が従来と比較して11.4%向上した」と説明している。また、従来の栽培方法に比べて1.7倍の収量を確認したという。

5月以降は、これまで可視化が難しかった土壌中の肥料成分やpH(水素イオン濃度指数)などのリアルタイム計測を開始し、土壌環境により適した栽培計画の策定の支援に着手していくという。

今回のプロジェクトで収穫したほうれん草は、地元の飲食店で提供されている。今後3社は、元農家や飲食店との連携をより深め、地域農業の活性化、地産地消の推進、環境負荷の低減に取り組んでいくと発表している。

また、サラダ野菜や米、イチゴなどの季節ごとの作物についても本技術を活用し、農作物の高品質化を進める予定だ。

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Source: HuffPost