05.26
イスラエル元首相がガザ攻撃を「戦争犯罪」と非難。「我々がやっているのは絶滅戦争だ」
AP通信の取材に応じるイスラエルのオルメルト元首相(2025年5月22日)2006〜2009年までイスラエルの首相を務めたエフード・オルメルト氏が、同国のガザ攻撃を「戦争犯罪」であり、止めるべきだと訴えた。
オルメルト氏はイスラエルのハアレツ紙に5月22日に掲載された寄稿で、ネタニヤフ首相と現政権を「明確な目的や計画がなく、成功の見込みもない無意味な戦争をしている」と非難した(ヘブライ語の記事をGoogle翻訳を使って英訳)。
オルメルト氏は、「イスラエルの攻撃を、ジェノサイドや戦争犯罪と非難されることに以前は反論していた」としつつ、子どもや高齢者を含む民間人を大量虐殺し、支援物資の搬入を阻止する作戦を、単なる「巻き添え被害」と捉えることはもはやできないと述べ、次のようにつづっている。
「我々がガザで行っているのは絶滅戦争だ。無差別で、抑制されない、残虐な民間人殺害の犯罪だ」
「こうなったのは特定の区域が予想外に統制できなくなったからでも、特定の部隊の戦闘員が暴走したからでもない。これは、政府による、故意で意図的、悪意を持ち、冷酷で無謀な政策の結果だ」
「そう、我々のやっていることは戦争犯罪だ」
イスラエル批判は反ユダヤ主義ではないと主張
ネタニヤフ政権は、ガザへの軍事攻撃や支援物資の搬入禁止に対する批判を「反ユダヤ主義」だと反論してきた。
フランスのマクロン大統領とカナダのカーニー首相、イギリスのスターマー首相が、ガザでの軍事作戦停止と人道支援の即時受け入れを求める共同声明を5月に発表した後、ネタニヤフ氏は「ハマスをつけあがらせ、ユダヤ人を絶滅させるという目的を助長している」とXに非難の声明を投稿。
「大量殺人犯、レイプ犯、赤ちゃんを殺害や誘拐した犯人があなた方に感謝しているのであれば、皆さんは正義の側にいない」などと主張した。
一方、オルメルト氏は寄稿で、ネタニヤフ政権の姿勢を「不誠実だ」と指摘している。
「ネタニヤフ政権と悪党どもは合唱し、毒の機械(政敵を攻撃するためのプロパガンダ装置)を操り、すぐにあの金切り声で叫ぶだろう。『あの異教徒は反ユダヤ主義者だ。彼らは我々を憎んでいる。昔からずっと我々に反対してきた。彼らはテロを支援している ―― 我々はテロと戦っているのだ』と」
「だが、これらの政府は反イスラエルではない。現イスラエル政府に反対しているのだ」
エルサレムの大統領公邸での首相交代の式に出席した、退任するオルメルト氏(右)と新首相のベンヤミン・ネタニヤフ氏(2009年4月1日)オルメルト氏は寄稿の最後で、諸外国などからの警告に耳を傾けなければ「我々全員が国際社会から孤立し、戦争犯罪で国際刑事裁判所に召喚されることになる。その時には、どんなに優れた弁護をしても勝ち目はない」と警告している。
支援規模は不十分と国連は非難
オルメルト氏は5月に行われたBBCのインタビューでも、イスラエルがガザで行っていることは戦争犯罪に非常に近い」と述べている。
イスラエルは3月から約2か月半にわたりガザへの食料や医療支援の搬入を阻止し続けた。
ネタニヤフ政権は5月18日に、限られた物資の搬入再開を認めると発表したものの、国連のグテーレス事務総長は、支援規模はまったく不十分で、イスラエルは「恐るべき規模の死と破壊が伴う軍事攻撃を激化させている」と強く非難している。
ガザ保健省の5月の発表によると、1200人以上の犠牲者が出た2023年10月7日のハマスのイスラエル攻撃をきっかけに始まった今回の紛争で、これまでに5万3665人が死亡している。
ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。
Source: HuffPost




