05.16
見えなくても「ゆかり」と分かる──三島食品がふりかけのパッケージに施したやさしい心遣いが話題に
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半世紀以上愛されている定番ふりかけ「ゆかり」。鮮やかな紫色のパッケージでおなじみのこの商品に刻まれたある“工夫”が、SNSで話題になっている。
【写真】見えなくても「ゆかり」と分かる──三島食品がパッケージに施したやさしい心遣い
きっかけは、「封を切って初めて気づいた」というあるユーザーの投稿だ。
このユーザーは、右上と横に点字が打たれたパッケージの画像をXに投稿して、「ゆかり、点字が書いてある。しかも切った後でもわかるよう、袋の横にも」と、その細やかな配慮に感銘を受けた様子をつづった。
この投稿には「知らなかった!」「帰ったら見てみよう〜」「企業の姿勢に感動した」となど、共感のコメントが続々と集まっている。
ゆかりを製造・販売する三島食品は、「ゆかり」と書かれたこの点字表示を2001年から採用している。三島食品公式ホームページによると、初めは袋の上部にだけ記載されていたが、「切ってしまうと点字が分からなくなる」という声を受け、2004年からは袋の右側にも追加した。つまり、店頭で手に取った時にも、開封後に家庭内で保存している時にも、「これはゆかり」と触れてわかるように設計されているのだ。
点字が施されているのは、家庭用の「ゆかり」シリーズ──小袋、大袋、徳用袋の3種類だ。見た目だけではなく、手触りからも商品を識別できるようにすることで、視覚に障害のある人にも安心して使ってもらいたいという、企業の想いが感じられる。
なお、現在点字が入っているのは「ゆかり」のみだが、三島食品は「今後、他の商品でも『ゆかり』と同様に広く認知されるようになれば、点字の表示も検討していきたい」とハフポスト日本版の取材に話した。
Source: HuffPost




