2025
05.15

二酸化炭素の排出量、約4割が建設部門?ホールライフカーボン削減に向けて、LIXILが新たな施策を発表

国際ニュースまとめ

日本政府が2050年を年限に掲げるカーボンニュートラルの実現に向けて、さまざまな領域で温室効果ガスの排出量を減らす仕組みづくりが進んでいる。

建築材料・住宅設備機器業界大手のLIXILと、ドイツ・ビーレフェルトに本社を構え、アルミニウム、スチール、樹脂を用いた製品を開発・提供するシステムサプライヤー Schueco International KG(以下Schueco)は、ビジネスパートナーシップの強化を発表。

建築物の生涯を通じた温室効果ガス排出量である「ホールライフカーボン」の削減に貢献する取り組みを加速するという。

日本とEU、国や地域を跨いで臨む2050年

今回の取り組み強化の背景には、日本とEUでそれぞれにカーボンニュートラルに向けた取り組みが加速している現状がある。

日本政府は現在、一定規模以上の新築建築物の建築主や建設業者などに、ライフサイクルアセスメント(LCA=製品やサービスが原材料の採取から廃棄・リサイクルに至るまでの全過程で、環境へ与える影響を定量的に評価する手法)を通じて、ホールライフカーボンの算出を求める制度の検討を開始している。

一方の欧州でも、2019年に発表された欧州グリーンディールにより、2050年までにカーボンニュートラルの実現が求められており、ドイツでは2040年までの達成を目指している。

国際エネルギー機関(IEA)によると、世界の二酸化炭素排出量のうち建設部門は約37%を占めており、建築業界においても、資材調達から建設、解体に至るまでのホールライフカーボンの削減が注目されている。

高性能アルミ窓の提供で、建築物の用途を問わず最適な窓を普及

Schuecoは、欧州各国の異なる建築要件を満たすアルミサッシ、カーテンウォールなどを提供し、幅広い事業を展開している。LIXILとSchuecoは、2021年8月に「窓」を中心としたソリューションを強化し、日本の環境課題に対応することを目的に、シューコー・ジャパンを合弁会社化した。シューコー・ジャパンでは、Schuecoの技術と意匠性、LIXILの日本市場に関する知見やノウハウを融合させ、日本特有のニーズや課題、規格に対応する製品の展開を進めてきた。

今回発表された取り組みは、LIXILおよびシューコー・ジャパンにおいて、高性能アルミ窓「ASE60」や高性能カーテンウォール「FWS50.SI」といった、建築物の用途を問わずに採用可能で、断熱性や気密性・意匠性などに優れたSchuecoの製品の販売を本格的に開始するというものだ。

これらの製品は、ドイツのパッシブハウス研究所が策定した省エネ基準「パッシブハウス認定」や、グローバルな環境認証で資源の有効活用を推進する「Cradle to Cradle Certified」を取得しており、ホールライフカーボン削減に大きく寄与するという。今後、Schuecoの断熱商品群が順次、日本市場に追加投入される予定だ。

ビジネスパートナーシップ強化の発表会ビジネスパートナーシップ強化の発表会

Schueco のアンドレアス・エンゲルハルトCEOは「近年のドイツではエネルギー効率を重視した規制が積極的に推進され、その結果として特に新築において、国際基準ですでに高いレベルのエネルギー効率を実現しています」「建築物のオペレーショナルカーボンの大幅な削減に取り組むと共に、世界のカーボンニュートラルの実現に向けて、Schuecoの製品を世界中の市場に提供していきたいと考えています」とコメント。

LIXILの瀬戸欣哉社長は「両社の知見・技術を融合させることで、脱炭素・循環型社会の実現に向け、国内における建築物のホールライフカーボン削減に貢献する取り組みを推進してまいります」とコメントし、本取り組みに寄せる思いを表明している。

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Source: HuffPost