05.08
大柄の体型を侮辱された米歌手が反論。「身体のことをコメントする前に考えて」
アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されたメットガラに出席したビービー・レクサさん(2025年5月5日)【あわせて読みたい】BLACKPINKリサの衣装がSNSで物議。パンツレススタイルのデザインがある人物に似ていると注目集める
ニューヨークで5月5日に開かれたファッションイベント「メットガラ(Met Gala)」での容姿を揶揄された歌手のビービー・レクサさんが、ボディシェイミングに反論した。
レクサさんの体型を批判したのは、SNS上での攻撃的な発言で知られるラッパーのアジーリア・バンクスさんだ。
バンクスさんはレクサさんの写真に「この人、ホルモンの避妊インプラントか何かやってる感じ」とXでコメント。
「(避妊用の)インプラノンかヌーバリングを外すべき。それかデポ注射をやめたほうがいい(彼女をバカにしようとしてるわけじゃない)」と書き込んだ。
【画像】メットガラに出席したレクサさんと、容姿を批判するバンクスさんの投稿
この投稿に、レクサさんは返信。「それより、何かセラピーを受けてみたらどう?(抗うつ薬の)レクサプロは私にはすごく効果あった。あなたがずっと周りにぶつけてる深い悲しみや混乱に効く何かが必要。癒されるって、誰にとっても良いことだから。試してみて」と書き込んでいる。
さらに、その後削除した投稿で「体重についてコメントされるのは本当にうんざり」と述べ、過去に流産したことも明かしている。
「私はPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)で、不妊にも悩んでる。妊娠したけど、うまくいかなかった。その痛みをずっと黙って抱えてきました。誰かに本当のことを話す義務なんてなかったけど、これで誰かの身体に対してコメントする前に考えてもらえるかもね」
レクサさんは一連の投稿を「さて、私はこれから一日を楽しんできます。みんなも良い一日を。愛してるよ」と前向きな言葉で締めくくっている。
レクサさんは過去にも、痩せていない体型を否定する風潮に対して声を上げてきた。
2019年には、サイズ8(日本サイズで約11号)の体型を理由にドレスを作るのを拒否されたとInstagramで明かし、デザイナーを非難した。
この時に投稿した動画で、レクサさんは「やっとグラミー賞にノミネートされました。私にとって最高の出来事です」と語っている。
「アーティストはよく、デザイナーにレッドカーペット用のオーダーメイドのドレスを作ってもらうんです。だけど私のチームが色々なデザイナーに相談したら、たくさんの人から『太すぎるからドレスを作りたくない』と言われました」と語っている。
「サイズ6〜8が『太すぎる』だなんて、なんて言ったらいいかわからない。そんなドレス着たくない。そんなのおかしい。世界中のサイズ8以上の女性は全員、美しくないから自分のドレスを着るのに相応しくないって言っているってことでしょ」
この投稿は大きな反響を呼び、さまざまなデザイナーからのコメントも寄せられた。最終的にアメリカのリアリティ番組「プロジェクト・ランウェイ」で優勝したデザイナーのクリスチャン・シリアーノさんがレクサさんのグラミー賞のドレスを作った。
シリアーノさんは2025年メットガラでもレクサさんのドレスを手がけた。レクサさんは「(シリアーノさんは)いつも素晴らしいものを作って私を素敵に見せてくれる」と『エンターテイメント・トゥナイト』のインタビューで語っている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
Source: HuffPost




