2025
05.01

業務におけるAIの活用、Z世代よりミレニアル世代が積極的?働き手と企業の間に「溝」も【調査結果】

国際ニュースまとめ

AIの進歩が急速に進む現代、AIの有効活用は働き手がキャリアを築く上で、欠かせないスキルとなりつつある。

そうした中、イノベーションワークスペースを提供するMiroは、職場におけるAI活用に対するナレッジワーカー(知識労働者)の意識や活用の実態、企業による対応の実情などに関するグローバル調査の結果を発表。調査結果を一部抜粋して紹介する。

【調査概要】

調査期間:2025年1月〜2月

調査対象:フルタイムで雇用のナレッジワーカー8094人。勤務先は多様な業界と企業規模の7つのグローバル市場(オーストラリア、フランス、ドイツ、日本、オランダ、イギリス、アメリカ)

調査方法:同社独自のオンラインパネルを使用

AI学習における、働き手と企業の「溝」

調査では、全体の44%が自身のAIに関する知識とスキルレベルを平均以上(平均、良い、エキスパートの合計)と評価した一方で、37%は「全くない」と回答。また59%が、AIを最大限に活用する方法を学ぶ時間とリソースが不足していると回答した。企業には今後、より充実した研修制度やリスキリング制度などが求められることが推察できる。

さらに、全体の約58%が「自身の業務において、いつ、どのようにAIを活用したら良いか苦慮している」、また60%が「自身のAIスキルに不安を抱いている」と回答。求められるスキルや知識の基準、それらの活用方法の見える化が進んでおらず、不鮮明な部分が多いことが、働き手の能力や学習へのモチベーションを最大化させる上でのネックになっていることがうかがえる。

上記の回答結果をさらに深掘りしてみると、働き手と企業の間の「溝」も見えてきた。

働き手からは「AIによってワクワクしたり、活力を感じたりする」(53%)、「AIは従業員の健康を向上させる」(59%)、「仕事の満足度も向上させる」(56%)など、AIスキルの習得に積極的な意見が半数以上を占めており、さらに63%が2025年にAIスキルの向上を予定していると回答した。一方で「社内でAIについて多くの議論があるものの、企業からの具体的な行動は見られない」 (49%)、「自社でのAIの取り組みが途中で放棄されることがある」(44%)という声も多く、企業側の対応に改善の余地が見られた。

ミレニアル世代の方がAIを積極的に使っている?

世代によってもAI活用への姿勢に異なる傾向が見られた。AIを「全く使用していない」と回答した割合は、ミレニアル世代では40%であったのに対し、Z世代では半数以上(58%)と大きく差が開いた。また、今年中に職務でAIをより活用すると予測する割合はZ世代が65%で、ミレニアル世代が69%。スキルをさらに向上させるためのコースを受講すると予測する割合はZ世代は57%で、ミレニアル世代の66%よりいずれも低い結果となった。

デジタルネイティブ世代が業務におけるAIとの距離感が比較的開いていることは、一見すると意外な結果と言えるかもしれない。しかし、実務経験がZ世代よりも豊富なミレニアル世代の多くが、AIによってDX化が見込めそうな業務を見定めたり、今後の事業展開やキャリア構築に必要なスキルを見定めたりする能力をある程度身につけていることも、推察できる。

調査結果を振り返り、同社最高製品兼技術責任者 ジェフ・チョウさんは「AIは組織における創造的な問題解決の新たな方法を生み出し、かつてない水準のイノベーションを促進するでしょう。AIによる変革を進めるにあたり、働き手と組織の間には明確な隔たりがあります」とコメント。

さらに「AIは急速に進化しており、組織はバズワードや非現実的な期待に惑わされがちです。実際には、多くのAIソリューションはすべての知識労働者にとって十分使いやすいとは言えず、大規模かつ一貫した方法で導入することが困難です。AIによる変革はチーム全体で取り組むべきものです」とAIの複雑性についても言及。専門的な知識を有した働き手を含め、多様な働き手が多様な形でのAI活用を担っていく必要性にも光を当てた。

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Source: HuffPost