2025
05.01

石川佳純さんと「走りながら」サステナビリティを考える。座談会では「戦友」選びの基準も明かした【イベントレポート】

国際ニュースまとめ

持続可能性の実現に向けた取り組みが、多様な領域で進んでいる現代。

スポーツ用品メーカーのアシックス・ジャパンは、スポーツやウェルネスの視点から数々の取り組みを実施している。

4月10日、同社はランニングとサステナビリティを掛け合わせたイベント「Run for Reforestation with Kasumi Ishikawa ~Sustainability Quiz Run~」を平和の森公園・大森ふるさとの浜辺公園(東京都大田区)で開催。会場へ足を運び、ゲストの石川佳純さん(元プロ卓球選手)や参加者の体験を追った。

【画像】石川佳純さんがアシックスのイベントに登場!

元プロ卓球選手の石川佳純さん元プロ卓球選手の石川佳純さん

「歩くだけ・走るだけ」で植林に貢献できる?

アシックス・ジャパンはバリューチェーン全体でサーキュラーエコノミーを実現することを目標に掲げており、「サプライヤーとの協働」「製品イノベーション」「お客様との協働」を中心とした取り組みに尽力してきた。

近年では、リサイクルできるランニングシューズ「NIMBUS MIRAI」や、原料にサトウキビを使用した温室効果ガス排出量最少スニーカー「GEL-LYTE III CM 1.95」の開発・販売などで注目を集めている。

また、社製シューズのデッドストックをはじめ、サンプル品や自社規定をクリアせず販売できなかった製品などをリサイクルし、材料の一部として活用したシューズ「NEOCURVE」の開発・販売など、サーキュラー(循環型)のビジネスモデルの実現に向けた、積極的な試みにも注力している。

Run for Reforestation ChallengeRun for Reforestation Challenge

アシックスは4月1日〜30日の期間、気候変動に対する取り組みとしてグローバルで「Run for Reforestation Challenge」を実施した。

期間中、同社が提供するフィットネス・トラッキング・アプリ「ASICS Runkeeper」を使ってランニングやウォーキングなど5kmを完走・完歩すると、同社が提携している森林再生や生態系保護を行う国際的な NGO「One Tree Planted」を通して1本の植樹がされるという取り組みだ。

今回のイベントは、同プロジェクトの一環として日本国内独自で実施されたものだ。一般参加者(約20人)と石川さんが、アシックスが取り組むサステナビリティに関するクイズに挑戦しながら5kmを走り、その後、サステナビリティに関する座談会で言葉を交わすという内容だ。

ラケットもシューズも「戦友」は1番のお気に入り

ハフポスト日本版は今回、参加者と石川さんの座談会の様子を取材した。少し早めに会場に到着すると、ちょうど参加者と石川さんが5kmを走り終え、ゴールを祝福して拍手を送り合う様子を見届けることができた。

完走後の清々しさを身にまとった参加者と共に、公園の隣に建つ大森スポーツセンターへと会場を移し、サステナビリティやランニングがテーマの座談会がスタートした。

ランニングを楽しむ石川佳純さんランニングを楽しむ石川佳純さん

座談会の冒頭、石川さんは「5kmって本当にあっという間ですね!ルームランナーをよく使うのですが、誰かと一緒に走って景色を楽しむと、こんなにも楽しいんだと驚きました。皆さん、全然息が切れていなくてびっくりしました」と感想をシェア。

参加者から「これからマラソンの大会に出る予定はありますか?」と聞かれると、「短距離のものからチャレンジしてみたいと思いました。フルマラソンはまだ勇気が出ません(笑)」と回答。さらに「参考にしたいので、皆さんが普段参加されている大会について教えていただけますか?」と質問を返した。

参加者からは、世界で初めて「コース上の使い捨てカップ・ペットボトル排出ゼロ」を実現し、「環境配慮型のマイカップ・マイボトルマラソン」になった湘南国際マラソンに関する情報などが共有された。また、初心者でも比較的参加しやすい大会の数々が話題に上がり、スポーツを通じた活発なコミュニケーションがあっという間に繰り広げられた。

また、マラソンが好きな理由について尋ねられた参加者が「たくさん走って燃焼するぶん、好きなものをたくさん食べられるから」と笑みを浮かべて話すと、会場にあたたかな笑いが起こった。石川さんも「それってすごく大事なことですよね!お酒もケーキも罪悪感少なめで楽しめますね!」と笑みを浮かべ、会場を和ませた。

座談会を楽しむ石川佳純さん座談会を楽しむ石川佳純さん

続いて、石川さんがアスリートとしてサステナビリティに関して実践していることについて尋ねられると「やはりウェアやシューズなどを選ぶうえで『サステナブルかどうか』を1つの指針にすることは大切だと感じています。一方、勉強不足なことは自覚しつつも『大きな課題に対して、自分に何ができるか分からない』という思いもあるので、今回のイベントでは『身近なことからでもいいんだ』と改めて一歩を踏み出すきっかけをいただきました」と回答。多くの参加者が深く頷く様子が見受けられた。

さらに石川さんは「環境に良くて、お気に入りのグッズでスポーツをする楽しさを実感しています。卓球のラケットやシューズも、やっぱり1番のお気に入りを使いたいので、機能性においても信頼できるか否かは大切なポイント」とコメント。同社の「NIMBUS MIRAI」の履き心地を気に入って愛用していると明かした。

5kmのランニングを終えた石川佳純さんと一般参加者5kmのランニングを終えた石川佳純さんと一般参加者

社会課題の解決において、身体を動かしながら試行錯誤を繰り返す(走りながら考える)ことは重要な要素の1つだ。今回のイベントも、文字通り「走りながらサステナビリティについて考える」を実践するユニークな試みだった。

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Source: HuffPost