04.22
「教皇選挙」とはどんな映画? ローマ教皇死去で注目。コンクラーベめぐる保守・リベラルの対立、権力への執着を描く
コンクラーベの内幕を描く映画「教皇選挙」【あわせて読みたい】「ローマ法王」「ローマ教皇」正しいのはどっち?国交樹立した1942年からくすぶる“表記ゆれ”の経緯
ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が4月21日に88歳で亡くなったことを受け、公開中の映画「教皇選挙」が注目を集めている。
映画では、ローマ教皇が急死したことで、新たな教皇を決める選挙「コンクラーベ」が行われ、その内幕を描く。ロバート・ハリスの2016年の小説「CONCLAVE」が原作で、ストーリー自体はフィクションだ。
あらすじや見どころ、上映中の映画館(4月22日時点)などの情報をまとめた。
あらすじは?保守・リベラルの対立や、権力への執着を描く
アカデミー賞作品賞にノミネート、脚色賞で受賞した「教皇選挙」。監督は、「西部戦線異状なし」のエドワード・ベルガー、脚本は「裏切りのサーカス」のピーター・ストローハンが担当した。
ローマ教皇の死去を受け、新教皇を決める教皇選挙「コンクラーベ」が行われる。主人公はそれを執り仕切ることになる、ローレンス枢機卿(レイフ・ファインズ)だ。
バチカンのシスティーナ礼拝堂には、世界中から100人を超える新教皇の候補者たちが続々と集まる。選挙期間中、投票者であり候補者でもある枢機卿は隔離され、外部との接触や電子機器の使用は禁止される。同時に、身辺調査も行われる。
コンクラーベで教皇が選ばれるには、投票総数の3分の2以上の得票を得ることが必要なため、映画では何度も投票が繰り返され、候補者たちも次第に疲弊し、心乱されていく。
票が割れないための数々の根回し、保守とリベラルの対立、排除された女性の存在、権力への執着、過去の問題行動を受けての失墜などは現代にも通じ、そのスリリングな描き方は見応えがあると評判だ。
そして、主人公のローレンス枢機卿は、コンクラーベを通じてある重大な秘密を知ることになる。
ネタバレありの公式解説が充実
コンクラーベは、映画「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの「天使と悪魔」でも描かれたが、その舞台裏は日本ではあまり知られていない。
さらに「教皇選挙」では、メインの登場人物となる候補者が6人おり、その友人関係や敵対関係などの人間関係も複雑だ。
【画像でわかりやすく】「敵対」「親友」「尊敬」などの感情が行き交う相関図
公式サイトでは、コンクラーベに関する用語解説や相関図、さらに、表示されたパスワードを入れた上で閲覧できる「ネタバレあり」のキーワード徹底解説なども提供しており、鑑賞後にその内容をさらに深く理解するためのコンテンツも充実している。
SNSなどでの口コミで評判が広がっておりロングランヒットを記録している。
全国で公開中。東京の映画館は?
3月20日の劇場公開から1カ月が経つが、全国の映画館で今も公開中だ。
東京では、 TOHOシネマズの日本橋・シャンテ・六本木・池袋、 kino cinema新宿、渋谷シネクイントなどで鑑賞することができる。
Source: HuffPost



