タイ南部クラビ県での地震、政府が現地調査と監視体制を強化

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既報ですが、2025年4月14日午後2時27分、タイ南部クラビ県ヌアクロン郡クロンケマオ地区で、マグニチュード3.5の地震が発生しました。震源の深さは約2キロメートルと浅く、震源地周辺の住民らによると、走行する大型トラックが通過するような高周波の振動が感じられたとのことです。

タイ南部クラビ県でM3.5の地震［2025年4月14日 14時27分］

内務省の発表によれば、地震を感じたのはヌアクロン郡内のパカサイ地区、タリングチャン地区、ヌアクロン地区など複数の地域に及びましたが、建物の損壊や負傷者、津波のリスクといった被害報告は一切確認されていません。クラビ国際空港でも揺れが感知されたものの、フライトや空港業務への影響はなく、周辺の海洋観光地（ジャン島、プー島、ティンライ村）でも異常は報告されていません。2025年4月15日にタイ政府メディアNNTが伝えています。

この状況を受けて、アヌティン・チャーンウィーラクン副首相兼内務大臣はクラビ県知事および郡当局に対し、現地での被害状況調査を命令。防災局（DDPM）および国家災害警報センターと連携し、今後の余震や二次災害に備えた体制強化を図っています。

電力発電公社（EGAT）も主要ダムへの影響を調査し、スラタニー県のラチャプラパダム、ヤラー県のバンランダム、カンチャナブリ県のシーナカリンダムに異常はなかったと報告。震源に近い構造物にも問題は確認されていません。

現在、災害対応チームは待機状態にあり、24時間対応のホットライン（1784番）も稼働中。政府は住民や観光客に対し、落ち着いて行動し、信頼できる情報源からの発表に注意を払うよう呼びかけています。また、不確かな情報の拡散を避けるよう求めています。

 

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