2025
04.09

ワット・アルンの仏塔、ユネスコ世界遺産「暫定リスト」入りへ閣議承認

国際ニュースまとめ

2025年4月8日、タイ内閣は、バンコクにある寺院「ワット・アルン・ラーチャワララーム」の仏塔(プラ・プラーン)について、ユネスコ世界遺産の「暫定リスト」への登録を目指す申請文書を承認しました。申請は天然資源・環境省の提案によるもので、登録名は「ワット・アルン・ラーチャワララームの仏塔:クルン・ラタナコーシンの傑作(The Masterpiece of Krung Rattanakosin)」とされています。タイ広報局が伝えています。

申請文書は2025年4月中にユネスコ世界遺産センター(パリ)に提出される予定であり、同年7月6日から16日にかけて開催される世界遺産委員会会議で、審議対象となる見込みです。

スダーワン・ワンスパキットコーソン文化大臣は、ワット・アルンの仏塔について、アユタヤ時代のプラーン様式を基礎としつつ、ラタナコーシン時代における独自の建築様式を取り入れたものであると説明しました。仏塔は、仏教建築としての価値に加え、タイおよびアジア地域における文化的アイデンティティの象徴とも位置付けられているとしています。

文化省では、美術局と連携し、仏塔の構造や建築技術に関する考古学的調査を進めています。また、境内の景観整備も、体系的な管理計画に基づいて実施されています。今後は、関係機関や地域社会と協力しながら、資料作成や情報収集を進めていく予定です。

世界遺産登録に向けた今後の手続きとしては、暫定リストへの掲載から1年後となる2026年9月15日までに予備審査資料を提出する必要があります。さらに、最終的な登録申請書(ノミネーション・ドシエ)は、予備審査結果を受け取ってから5年以内に提出することが求められます。

ワット・アルンは、「Temple of Dawn(暁の寺)」として外国人旅行者の間でも広く知られており、チャオプラヤー川の西岸に位置するバンコクの代表的な寺院の一つです。仏塔は宗教的建造物であると同時に、都市景観の象徴としても高く評価されています。

 

▼関連記事
バンコクの暁の寺「ワット・アルン」、ユネスコ世界遺産登録へ向け閣議承認を申請

The post ワット・アルンの仏塔、ユネスコ世界遺産「暫定リスト」入りへ閣議承認 first appeared on タイランドハイパーリンクス:Thai Hyper.
Source: タイランドハイパーリンクス

0