2025
04.09

ペートンタン首相「カジノ合法化が目的ではない」 エンタメ複合施設構想について説明

国際ニュースまとめ

ペートンタン・チナワット首相は2025年4月8日、政府庁舎での会見で、政府が進めるエンターテインメント・コンプレックス構想について、「全国的なカジノ合法化を目的としたものではない」と明言しました。2025年4月8日にタイ政府メディアNNTが伝えています。

この構想をめぐっては、連立与党内での法案草案に関する議論が報じられたことを受けて、国民の間で懸念の声が広がっていました。首相は、「法案は現在も審査中であり、撤回されたわけではありません。ただし、今後の進展は国会でのさらなる議論に委ねられます」と述べました。なお、連立政党は、3月28日の地震を受けた復興支援など、より緊急性の高い国家課題への対応を優先する方針で一致しているということです。

ペートンタン首相は、「エンターテインメント・コンプレックスという構想が、カジノ中心の政策であるという誤解が広がっていますが、それは正しくありません」と強調しました。政府としては、家族連れを含む幅広い層が訪れることのできる多目的施設の整備を想定しており、仮にカジノ施設が含まれる場合でも、厳しく管理された特定区域のみに限定されると説明しています。

また、プロジェクトの全体像については、国民の理解を深めるためにさらなる時間が必要であるとしたうえで、「政府にはギャンブルを推進する意図はありません。もしこの構想がカジノを中心とするものであったならば、連立パートナーの支持は得られなかったでしょう」と語りました。

政府関係者によりますと、今回の構想のもとで進められる開発は、国際基準に沿った厳格な規制と監督の下で行われ、法律上も限定的な合法区域として扱われる予定です。他のギャンブル関連法に影響を与えることはないとしています。現在も引き続き国民への説明が進められており、政府は今後も丁寧な情報提供を行う方針です。

ペートンタン首相は最後に、「この構想には、観光促進や政府歳入の増加、さらには国全体の発展を後押しする可能性があります。国民の皆さまには、冷静にその可能性について考えていただきたい」と呼びかけました。

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