2025
04.04

「また倒れるのでは?」ビル倒壊の中国系施工会社が建設したプーケット住宅に住民が不安

国際ニュースまとめ

タイ南部プーケット県の政府住宅プロジェクトにおいて、多くの住宅で建設上の不具合が報告され、住民の間で不安の声が広がっています。住宅を建設したのは、中国の中鉄十局集団有限公司(China Railway No.10 Engineering Group Co., Ltd.)で、同社は2025年3月28日にバンコクで地震により倒壊したタイ王国国家会計検査院(State Audit Office of the Kingdom of Thailand)の新庁舎の施工も担当していました。2025年4月4日にThe Nation Thailandが伝えています。

問題が指摘されているのは、プーケット県タラーン区の「ケーハ・チュムチョン・パークローンチープ(Keha Chumchon Pa Klong Cheep)」という政府住宅団地です。中鉄十局が総額3億4,300万バーツで請け負った354戸のうち、少なくとも174戸で深刻な不具合が確認されています。

住民によると、以下のような問題が発生しているとのことです。

・壁のひび割れ
・天井の崩落(水漏れによる)
・木製階段の装飾板の脱落
・床のカビやタイルの剥がれ
・火災報知器の不具合
・コンクリート階段の破損
・トイレの配管からの水漏れ

住民1人あたりの購入費用は約173万バーツに上りますが、入居後にたびたび不具合を訴えても、施工会社からの対応はほとんどない状態が続いているといいます。

こうした状況に加え、バンコクでタイ王国国家会計検査院の新庁舎が地震の影響で倒壊したという報道を受け、住民の間にはさらなる不安が広がっています。

「また倒れるのではないか」「次は自分の家かもしれない」──そうした声が、地域のあちこちから聞こえるようになりました。

現在のところ、当局や施工会社からの正式な説明や修繕計画は発表されておらず、住民たちは自らの住まいの安全性について、不安を抱えながら暮らしています。

 

The post 「また倒れるのでは?」ビル倒壊の中国系施工会社が建設したプーケット住宅に住民が不安 first appeared on タイランドハイパーリンクス:Thai Hyper.
Source: タイランドハイパーリンクス

0