2025
01.16

イスラエルと「ハマス」がガザ地区での停戦に合意、カタールが発表

国際ニュースまとめ

イスラエルと「ハマス」がガザ地区での停戦に合意、カタールが発表

カタールの首相は1月15日、イスラエルとパレスチナ武装組織「ハマス」が、停戦に合意したと発表した。

 

停戦の3段階とは?

 

ガザ地区での停戦交渉は、アメリカやエジプト、カタールが仲介して続けられており、カタールの首相は1月19日から停戦が発効されると明らかにした。

 

またカタールの首相は、これにより「ハマス」に人質にされていた人々が解放され、ガザ地区へは人道支援が加速することになると、付け加えた。

 

停戦は3段階に分かれ、第1段階では「ハマス」側が、女性、子供、50歳以上の民間人を含む33人のイスラエル人の人質を解放。イスラエル側も、刑務所に収監していた数百人に及ぶパレスチナ人を釈放するという。

 

またイスラエル軍は、ガザ地区の人工密集地帯から、国境付近まで撤退し、ガザ地区北部の住民が自宅へ戻ることを許可。1日あたり最大600台のトラックによる支援物資搬入を許可するそうだ。

 

19日に停戦が発効してから7日後には、ガザ地区南部のラファにある、エジプトとの国境検問所を開放。イスラエル軍は、エジプトとガザとの国境地帯、フィラデルフィア回廊にいる部隊を縮小し、合意発効後50日以内に完全に撤退することになるという。

 

停戦合意の第1段階は42日間、6週間続けられる。

 

第1段階の条件が満たされた場合、第2段階に進み、「ハマス」はイスラエルの刑務所に収監されているパレスチナ人の釈放と引き換えに、生き残った人質全員(主に男性兵士)を解放。またイスラエル軍は、ガザ地区からの「完全撤退」を開始するという。

 

第2段階の条件が満たされた場合、国際監視下で、3~5年間に及ぶガザ地区の復興計画が進められ、残りの人質の遺体がイスラエル側に引き渡される。

 

ガザ地区の人々も停戦を歓迎

 

停戦交渉が合意に至ったことを受け、ガザ地区では多くのパレスチナ人が喜びの声を上げたという。

 

 

国連のグテーレス事務総長も、ガザ地区での停戦を歓迎。「今の最優先事項は、この紛争によって引き起こされた多大な苦しみを和らげることだ」とし、次のように述べた。

 

「国連は、この合意の実施を支援し、苦しみ続けている無数のパレスチナ人への、持続的な人道支援の提供を拡大する用意がある」

 

その一方で、この停戦合意が着実に履行されるかどうか、または19日の停戦発効までにイスラエル軍がガザ地区へさらに激しい攻撃を続けるのではないか、との懸念も残っている。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: ISRAEL AND HAMAS AGREE GAZA CEASEFIRE DEAL TO HALT WAR(1/15)

Source: Switch News