2025
01.15

多様な「リーダーシップ」の形。理想の上司はどのタイプ?【最新調査】

国際ニュースまとめ

組織に欠かせない「リーダーシップ」。集団をまとめ、目的に向かって導く優れたリーダーシップは、どのような環境で育まれるのだろうか。そして、優秀なリーダーに共通する性質はあるのだろうか。

会社における経営・人事課題の解決および、事業・戦略の推進を支援するリクルートマネジメントソリューションズは、従業員規模が50人以上の会社に勤める25歳~59歳の正社員7405人を対象に「働く人のリーダーシップ調査 2024」を実施

調査結果を一部抜粋して紹介する。

理想の上司は、どんなリーダーシップタイプ?

調査では、以下の3点の質問においてAとBのどちらにあてはまるかたずねた。

1. 組織内における集団との関わり方は、「A.周囲と協力し合う」「B.自分が引っ張る」 

2. 課題に対して取り組む姿勢は、「A.改善・維持」「B.変革・拡張」 

3. 迷った際の判断のよりどころは、「A.周囲の気持ち・心情」「B.ロジック・理性」 

リーダーシップタイプの指標リーダーシップタイプの指標

理想の上司についての回答では、「調整×維持×心情」という性質を持つ「調和型リーダー」が 29.8%と最多。次いで「調整×維持×理性」という性質を持つ「安定型リーダー」が26.7%を占める結果となった。年代が上がるにつれて、心情よりも理性を優先した判断を求める人が多いこともわかった。 

続いて、直属の上司のリーダーシップタイプについての回答でも「調和型リーダー」が 31.4%と最多。「調和型リーダー(調整×維持×心情)」と「安定 型リーダー(調整×維持×理性)」に次いで3番目に多かったのは、「開拓型リーダー(統率×変革×理性)」となった。「調和型リーダー」と正反対の性質を持つ「開拓型リーダー」が多いことからは、組織に多様なリーダーシップの形があることがうかがえる。

直属の上司のタイプ直属の上司のタイプ

リーダーシップには多様性がある

調査では「上司は、私の幸福を気にかけてくれる」「上司は、仕事についての知識が豊富である」など15項目の平均値(6点満点)で、上司のリーダーシップタイプごとに部下からの信頼感の違いを調べた。

その結果、周囲と協力し合う特徴がある「民主型リーダー(調整×変革×理性)」に信頼感を抱く部下が最も多いことがわかった。

また「組織で評価され昇進したい」「将来は他の人々を指導し、管理職として仕事をしたい」など9項目の平均値(6点満点)で、部下の昇進意欲が高い上司のリーダーシップタイプを確認したところ、 「共創型リーダー(調整×変革×心情)」を上司に持つ回答者は、他のタイプと比較すると昇進意欲がやや高い傾向にあることがわかった。

事業環境別 上司のリーダーシップタイプ事業環境別 上司のリーダーシップタイプ

さらに調査では「市場の競争状態が激しい」「市場の環境変化の速度が速い」「市場の成長率が高い」に対する回答の平均値によって、回答を「事業環境変化群」「事業環境安定群」に分け、現在の上司のリーダーシップタイプの違いを確認した。事業環境が安定している組織では「調和型リーダー」、変動している組織では「民主型リーダー」や「共創 型リーダー」が多い結果となった。

調査を振り返り、同社は 「リーダーは、ともするとステレオタイプなイメージを持たれやすい存在です。しかし、リーダーシップには多様性があり、環境やメンバーの性質によって、どのようなタイプであってもリーダーシップを発揮しうると考えられます」とコメント。

さらに「肩書がなかったとしても、リーダーシップを発揮する場面は多くの人にあるのではないでしょうか。今回のレポートを契機に、自分の、そして周囲の人のリーダーシップの特徴を改めて考え、それぞれの良さが活かせる場や向き合い方を考えていただければ幸いです」とリーダー像の多様なあり方にについても言及した。

…クリックして全文を読む

Source: HuffPost