01.14
ベルギーの食品安全当局が、クリスマスツリーを食べないようにと警告
食品の安全性を監視するベルギーの政府機関が、クリスマスツリーを料理の素材などにして食べないようにという警告を発した。同国のヘント市は、リサイクル活動の一環として、クリスマスツリーの葉を料理に使うことを奨励しているが、今回の警告はそれを受けてのこと。
針葉樹の葉を料理に使う
ベルギー·オースト=フランデレン州の州都であるヘント市は、クリスマスツリーのリサイクル法の1つとして、針のような葉を料理素材にすることを推奨している。例えば、同市のサイトには、次のような記述がある。
スカンディナヴィア諸国の人々は、長年にわたってこんなことをして来ました:枝から摘み取った針のような葉を、沸騰するお湯で短時間煮た後で、ザルやふるいなどで水を切り、清潔な布の上に広げて乾かすのです。乾いた葉は(ペースト状にすれば)美味しい「松葉バター」になります。パンやトーストに最適です。
ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)はこれに反応し、クリスマスツリーは「食品として意図されたものではない」という警告を発した。
農薬が問題
クリスマスの飾り付け用に育てられたモミの木(などの針葉樹)は、農薬やその他の危険な化学薬品で処理されていることが非常に多い、とベルギー連邦フードチェーン安全庁はいう。危険な化学薬品については、声明の中で次のように触れ、クリスマスツリーを食べる危険性を強調した。
(農薬だけでなく)クリスマスツリーは、燃えにくくするために難燃剤で処理されている場合があり、それが(人の健康に)重大な影響を及ぼすかもしれません。そして、難燃剤が使われているか否かを判別するのは、一般人には難しいのです。つまり、クリスマスツリーを食べても安全だという保証は、何もないのです。人間にとっても、動物にとっても危険です。
報道によれば、この警告が発せられた後、ヘント市は、サイトの記述を変更したとのこと。それまではタイトルが「クリスマスツリーを食べよう」だったが、現在は「スカンディナヴィアの人たちはクリスマスツリーを食べる」となっている。また、「すべてのクリスマスツリーが食用に適しているとは限りません」という但し書きも加えられた。(了)
出典元:UPI:Belgian food safety authority: Do not eat Christmas trees(1/9)
Source: Switch News