2025
01.13

韓国旅客機事故のミステリー、フライトレコーダーなどが4分前に記録を停止

国際ニュースまとめ

韓国旅客機事故のミステリー、フライトレコーダーなどが4分前に記録を停止

韓国で先日、旅客機の事故が起きたが、その後、回収されたブラックボックスの分析が進められ、意外な事実が明らかになった。

 

墜落の約4分前に機能を停止

 

昨年の12月29日、韓国の格安航空会社「チェジュ(済州)航空」が運航するボーイング737-800は、韓国の務安空港で、着陸装置の展開に失敗して胴体着陸し、コンクリートの構造物に激突して炎上。乗客181人のうち、2人を除く全員が死亡した。

 

韓国運輸省は、その後、事故原因を調査するため。ブラックボックスを回収。分析した後に、一部のデータが欠落していることを発見し、より詳しい調査のためにブラックボックスをアメリカ国家運輸安全委員会に送ったという。

 

韓国運輸省は、1月11日にその結果を発表。アメリカ国家運輸安全委員会により、フライトデータとコックピットのボイスレコーダーの両方が、墜落の約4分前に機能を停止していたと結論付けられたと、明らかにした。

 

事故原因の追究が複雑化する恐れ

 

なぜ、事故の4分前に記録が停止したのか、その理由は分かっていない。しかしこれにより、事故原因の追究がさらに複雑化する恐れがある。韓国運輸省は、声明で次のように述べている。

 

「事故調査にはCVR(コックピットボイスレコーダー)とFDR(フライトデータレコーダー)のデータが重要だが、こうした調査はさまざまな情報源の調査と分析を通じて行われており、事故原因の究明に全力を尽くす予定だ」

 

この事故では、航空機が空港に胴体着陸する4分前に、遭難信号を発しており、その2分前には管制官が、バードストライクの可能性を警告していたという。

 

一部の専門家は、機内で電気系統の障害が起き、2つのレコーダーの記録がほぼ同時に途切れたとの見方を示している。(了)

 

出典元:ABC News:Black boxes from South Korea plane crash failed to record final 4 minutes: Officials(1/11)

Source: Switch News