01.06
ウクライナ軍がロシア領内で奇襲攻撃、クルスク州をさらに進軍
ウクライナ軍は1月5日、ロシア西部のクルスク州で奇襲作戦を行い、さらに進軍したという。
北東方面へ深く切り込む
ウクライナ軍は、クルスク州で大規模な作戦が進行中だと認めており、1月5日には42回の戦闘があり、12回が継続中だと明らかにした。
SNSには、ウクライナ軍の部隊がクルスク州の町、Sudzhaから、北東にあるBolshoe Soldatskoe村へ向かって進軍している様子が投稿されている。
またウクライナ軍がクルスク州のBerdin村と、Novosotnitskii村に侵入したとの未確認の報告もあるという。
ロシアの軍事ブロガーも戦闘を報告
ウクライナ国家安全保障防衛評議会の高官、Andriy Kovalenko氏も、1月5日の作戦を認めており、テレグラムにおいて、次のように投稿している。
「クルスク地域について、ロシア側は深く懸念している。ロシア軍は複数の前線で攻撃を受けている。これは彼らにとって驚きだっただろう」
またロシアの軍事ブロガーも、クルスク地域での激しい戦闘を報告しており、ウクライナ軍がKurchatov市にある、クルスク原子力発電所を占領しようとしていると推測している。
ただしこの発電所は、前線から遠く離れた場所にあり、以前ウクライナ軍は占領する意図を否定していた。
ロシア領の585平方キロを支配
ウクライナ軍は、約6カ月前に、クルスク州への大規模な越境攻撃を開始。以来ロシア軍はウクライナ軍の排除を試み、失われた領土の約40%を奪還したが、完全にウクライナ軍を追い出すことはできていない。
ウクライナ軍は現在、ロシア領土の585平方キロを支配していると言われている。
ウクライナ側は、トランプ氏が大統領に就任する前に、戦場で主導権を取り戻そうとしており、和平交渉を有利に進めようと考えている。
しかしトランプ氏は、ロシアによるウクライナ侵攻当時から、プーチン大統領を擁護し、ウクライナのゼレンスキー大統領を批判。さらにウクライナに武器支援をし続ける、バイデン政権も批判し続けてきた。
そしてロシアとの「和平交渉」のテーブルにつかなければ、ウクライナへの武器支援を停止すると脅している。(了)
出典元:The Guardian:Ukraine launches surprise operation in Russia’s Kursk region(1/5)
Source: Switch News