01.05
インフルエンザ、どうすれば防げる?流行中、ドアノブやスイッチを触って感染も
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毎年秋から冬にかけて流行するインフルエンザ。厚生労働省によると、2024年12月16日〜22日の患者数は21万1049人に上っており、SNSのタイムライン上でも高熱や関節の痛みなどに苦しむ人の投稿が相次いで見られる。
インフルエンザの予防は何をすればいいのか、感染を広げないためにはどうすればいいのか。政府広報オンラインの情報をもとにまとめた。
インフルエンザの症状や特徴は?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスが体内に入り込むことによって起こる。
ウイルスにはA型、B型、C型、D型と4つの型があり、その年によって流行するウイルスが違うが、A型とB型の感染力はとても強く、日本では毎年約1000万人が感染している。
症状は、38度以上の熱のほか、頭痛や関節痛、筋肉痛、喉の痛み、鼻水、くしゃみ、咳で、急激に発症する特徴がある。流行の時期は12〜3月で、1〜2月にピークを迎え、4、5月まで散発的に続くこともある。
軽症で回復する人もいるが、特に高齢者や幼児、妊娠中の女性、持病(喘息、軟性呼吸疾患、慢性心疾患、糖尿病など)は、肺炎や脳症などを併発して重症化する危険性が高い。
ウイルスの感染経路は?
インフルエンザウイルスの感染経路は、「飛沫感染」と「接触感染」の二つがある。
飛沫感染の場合、感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出され、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込むと感染する。
接触感染では、感染者がくしゃみや咳を手で押さえ、その手で周囲の物に触れてウイルスが付いた際、別の人がその物に触ってウイルスが手に付着。その手で口や鼻を触ると、粘膜から感染する。
なお、この接触感染が起きる主な場所は、電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなどという。
どうすれば防げる?
では、どうすればインフルエンザウイルスの感染を防ぐことができるのか。一丁目一番地の対策は、石けんを使った「正しい手洗い」だ。
帰宅時や調理の前後、こまめに石鹸を使って手を洗う。爪長い場合は手洗いの前に切り、手を洗う際は指輪や時計は外しておく。手を洗い終わったら、清潔なタオルやペーパータオルでよく水を拭き取って乾かす。
このほか、インフルエンザワクチンを打つことや、十分な休養とバランスのとれた食事を日頃から心がけること、喉の粘膜の防御機能を維持するために適度な湿度(50〜60%)を保つことなどが有効だ。
人混みや繁華街への外出を控えたり、室内をこまめに換気したりすることも予防策となる。
もし「インフルエンザかな?」と感じたら安静にして休養をとり、具合が悪ければ早めに医療機関を受診する。
他の人にうつさないために
熱が下がってもインフルエンザウイルスは体内に残っている。
周囲の人への感染を防ぐために、熱が下がった後も数日は学校や職場などに行かないようにする必要がある。
また、くしゃみや咳の飛沫は1〜2メートル飛ぶと言われているため、マスクを着用したり、くしゃみや咳をする時はティッシュなどで口と鼻を覆ったりすることもエチケットの一つだ。
くしゃみや咳などを押さえた手からドアノブなどを触るとウイルスが付着するため、感染した人もこまめな手洗いを心がけることが重要だ。
Source: HuffPost