12.31
「これがトランプのアメリカだ!」TVレポーターを襲撃した男が、犯行時に告げる
アメリカのコロラド州で先日、ある男がテレビの男性レポーターを襲撃し、その際の詳細が明らかになった。
テレビ・レポーターの車を追跡・暴行
事件が起きたのは12月18日、場所はコロラド州の町、グランドジャンクションとされている。
当時、パトリック・トーマス・イーガン容疑者は、地元テレビ局「KKCO/KJC」の男性リポーター、ジャロン・アレックスさんの車をタクシーで追跡。
やがて信号待ちの時、アレックスさんの隣に停車し「あんたはアメリカ市民か?ここはトランプのアメリカだ!私は海兵隊員で、あなたのような人々から、この国を守ると誓っている」と告げたという。
その後、イーガン容疑者はアレックスさんを車から降ろし、タックルしてヘッドロックをかけた後、首を絞め始めたそうだ。
最終的には、アレックスさんの同僚が助け、イーガン容疑者は逮捕された。
太平洋諸島の島民との理由で襲撃か
アレックスさんは、自分が太平洋諸島の島民であるとし、それが原因で襲撃されたと思うと、警察に語っているという。
また警察もイーガン容疑者を、偏見に基づく犯罪、第2級暴行、嫌がらせの容疑で逮捕し、1月2日には起訴の確認のため、裁判所に出廷する予定となっている。
トランプ氏は「反移民・反メディア」を掲げており、特に報道機関を「国民の敵」「民主主義への脅威」「フェイク」「事実を捻じ曲げる奴ら」と呼んできた。
そのため報道関係者に対する攻撃も増えており、最近の調査では、ジャーナリストの回答者のうち、36%が脅迫または身体的暴力を受けたと報告し、28%が法的脅迫を受け、また彼らに対する訴訟を報告したという。
国民への調査では、アメリカ人のほぼ4分の1(23%)が、ジャーナリストや報道機関に対する政治的攻撃を、「報道の自由」に対する脅威とは考えていない、と答えたそうだ。
こう答えた人のうち、38%が共和党員で、民主党員はわずか9%。この結果は、他の調査でもほぼ一致しており、アメリカ人の成人の大半が、報道機関の政治報道にうんざりしていることが明らかになったという。(了)
出典元:The Guardian:Reporter allegedly attacked by man saying ‘This is Trump’s America now’(12/29)
Source: Switch News