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ガザで赤ちゃんの凍死が相次ぐ。0歳の双子も死亡と報道
低体温症で亡くなった赤ちゃんの遺体を見つめるガザの子どもたち(2024年12月29日)
イスラエルによる攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区で、乳児が低体温症で死亡する例が相次いでいる。
アルジャジーラによると、12月30日までの1週間で、少なくとも6人の赤ちゃんが寒さで命を落とした。
ガザ地区では冬の寒さの中、190万人のパレスチナ人が避難を余儀なくされ、多くの避難者が海岸沿いのテントで身を寄せ合っている。
生後1カ月のジョマ・アル・バラトンちゃんは29日、頭が「氷のように冷たく」なった状態で両親に発見された。ジョマちゃんの双子のアリちゃんは、病院の集中治療室に運ばれたが、その後死亡したと報じられている。
父親によると、双子は予定日より1カ月早く生まれ、病院の保育室で過ごしたのはたった1日だった。ガザの他の医療施設と同じく、この病院も部分的にしか機能せず、収容数も限られていたという。
医師らは母親に、赤ちゃんを暖かい状態で保つよう指示したが、避難先のテントでは夜間の気温が10度以下に下がるため、その助言に従うことは不可能だった。
父親は、青白くなったジョマちゃんの遺体を抱き、「寒さでこの顔色になっている。凍えているのがわかりますか?」と訴えた。
ガザ南部ハンユニスのナセル病院のフィダ・アル・ナディ医師はCBSニュースに対し、毎日1、2人の低体温症の患者が入院していると語った。最も危険に晒されているのは、最も幼い子どもたちだという。
「私たちが生活するこのストレスの中で、多くの子どもが未熟児として生まれており、それによって低体温症になりやすくなっている」とナディ医師は指摘する。
ガザ保健省によると2023年10月以降、4万5000人以上のパレスチナ人が殺害され、その半数以上が女性と子どもだった。
Source: HuffPost