2024
12.29

韓国の航空機事故、原因はバード・ストライクか?推定179人が死亡、2人が救助

国際ニュースまとめ

韓国の航空機事故、原因はバード・ストライクか?推定179人が死亡、2人が救助

韓国南西部の空港で29日午前、タイ・バンコクからの旅客機が着陸した後、炎上・爆発する事故があり、数多くの人が犠牲になった。

 

着陸装置が作動せず、胴体着陸を実施

 

29日午前9時過ぎ、韓国の格安航空会社「チェジュ(済州)航空」の旅客機が、韓国南西部のムアン(務安)空港に着陸を試みた。

 

しかしその際、航空機の着陸装置が正常に作動せず、旅客機は胴体着陸を実施。そして滑走路上を滑り続け、端の部分まで来てしまい、構造物に衝突して、爆発・炎上した。

 

この旅客機には、乗客181人が乗っており、消防当局は2人を除く全員が死亡したと推定。現在も、生存者の捜索が進められているという。

 

また乗客1人と乗員1人が機体尾部から救出され、近くの病院で治療を受けているそうだ。

 

救出された乗務員もバード・ストライクを証言

 

なぜ、着陸装置が稼働しなかったのか?事故直後から、バード・ストライクが原因ではないかと囁かれていた。

 

その後、韓国運輸省は、事故前の重要な6分間の出来事を明らかにした。それによれば午前8時57分、航空管制官は接近中の「チェジュ航空」のパイロットに、バード・ストライクの危険について、警告していたという。

 

その1分後の午前8時58分、パイロットは「メーデー」を宣言。同機は午前9時に胴体着陸を試み、午前9時3分に爆発・炎上した。

 

また救出された乗組員も、救助隊員に対し、航空機がバード・ストライクに遭遇したと語っており、原因に関する当初の説を裏付けたそうだ。

 

ただし、まだ原因の究明は続けられ、運輸省の調査官はフライトデータレコーダーを回収。コックピットのボイスレコーダーは、まだ捜索中となっている。

 

警察は、犠牲者の身元確認を支援するため、169人の鑑識官を現場へ派遣。これとは別に、墜落現場での捜索活動と緊急車両の護衛を支援するため、579人の警察官が配備されたという。

 

今回の死者数が正式に確認されれば、これは韓国国内の民間航空としては最悪の事故となり、韓国史上初の格安航空会社による重大死傷事故になるそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:South Korea plane crash: all except two are presumed dead on Jeju Air flight carrying 181 people, say authorities – live updates(12/29)

Source: Switch News