12.21
タイでドイツ人殺害事件、死刑と終身刑の判決
タイの裁判所は2024年12月21日、不動産ブローカーであるドイツ人男性の殺害事件に関与したとして、タイ国籍の被告1人に死刑を、ドイツ国籍の被告2人に終身刑を言い渡しました。この判決は、2023年7月に発生した凄惨な事件に関するものです。
パタヤ地方裁判所は12月21日、パキスタン系タイ人の被告に対し、ドイツ人男性(当時62歳)の殺害に関与した罪で死刑を言い渡しました。
また、ドイツ人の2人の被告については、犯行を認めたことから、死刑から終身刑に減刑されました。
被害者の遺体は、チョンブリ県パタヤ郊外の住宅で発見されました。遺体は冷凍庫の中に入れられ、厚いテープで覆われていたとのことです。警察の調査により、この事件が計画的な殺人であり、遺体を隠匿しようとする意図があったと判断されました。
被害者は事件当日、不動産業者と会うと家族に伝えたまま消息を絶ちました。その後、家族は彼が誘い出されて拉致された可能性が高いと考えました。
裁判では、被告らが被害者の遺体を海に遺棄しようと計画していたこと、さらに彼の銀行口座から335万バーツ(約980万円)を引き出していたことが明らかになりました。
今回の判決は、タイ国内外で注目を集めた事件に対する司法判断として、犯罪の残虐性と被害者の無念を強く意識した内容となっています。また、外国人が関与した犯罪の厳罰化を示す結果とも言えます。
タイでは、重大な殺人事件に対して死刑が適用される場合がありますが、実際の執行は減少しており、終身刑への減刑が行われるケースも増えています。
■Thai court delivers death penalty, life sentences for German’s murder
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