2024
12.20

「ホーム・アローン2」のトランプ氏出演は「強引な要求」によるものだった。監督のコメントに本人は反論

国際ニュースまとめ

カリフォルニア州で開催された第48回ゴールデングローブ賞授賞式に出席したマコーレー・カルキン氏=1991年1月19日カリフォルニア州で開催された第48回ゴールデングローブ賞授賞式に出席したマコーレー・カルキン氏=1991年1月19日

1作目に続いてヒットした映画『ホーム・アローン2』(1992年公開)には、米大統領になる20年以上前のドナルド・トランプ氏がカメオ出演している。

トランプ氏は同作で、マコーレー・カルキン氏演じる主人公のケビン・マカリスターに、ホテルのロビーの場所を尋ねられる人物として登場する。

【画像】「ホーム・アローン2」でトランプ氏が出演するシーン

当時トランプ氏は、撮影が行われたニューヨークにあるプラザホテルのオーナーだった。

クリス・コロンバス監督は、トランプ氏はプラザホテルでの撮影条件として自分を出演させるよう強引に求めたと2020年のビジネスインサイダーのインタビューで明かしている

一方トランプ氏は2023年、この主張に反論し「30年前(時が経つのは早い!)、クリス・コロンバス監督らが『ホーム・アローン2』にカメオ出演してくれと懇願してきた」とトゥルースソーシャルに書き込んだ。

「当時、彼らは私が所有していたニューヨークのプラザホテルを借りていた。私は非常に忙しく、出演するつもりはなかった。彼らはとても良い人たちだったが、とにかくしつこかった。私は同意した。その後はご存じの通りだ」

「短いカメオ出演はすぐに大きな話題になり、映画は大ヒットした。今でも、特にクリスマスの時期は人気がある。放送されるたびに、電話がかかってくる」

「もし彼らが強引だと感じていたのなら、もしくは望んでいなかったのなら、なぜ私を出演させそのシーンを30年以上も残しているのか?それは、当時も今も私が映画にとって素晴らしい存在だからだ!」

コロンバス監督は2020年のインタビューで、使用料を支払ってプラザホテルで撮影したと説明している。

「トランプ氏は撮影をOKしました。我々は使用料を支払いましたが、彼は『私を映画に出させなければ、プラザは使用できない』とも言いました。そこで、私たちは出演に同意しました。最初の試写で非常に奇妙なことが起こりました。トランプ氏が画面に登場すると、観客が歓声を上げたのです」

「私は編集者に言いました。『彼のシーンを残そう。観客にとっては特別な瞬間なんだ』と。しかし、彼が強引に映画に出演しようとしたことに間違いはありません」

トランプ氏が出演を撮影条件にした、と主張しているのはコロンバス監督だけではない。

俳優のマット・デイモン氏も「トランプ氏の所有する建物で撮影許可を得るためには、彼の出演シーンを作る必要があった」と2017年のハリウッドレポーターのインタビューで語っている。

「少し時間を無駄にしてしまいますが、(出演シーンを加えれば)撮影許可をもらえます。シーンは後からカットできる。『ホーム・アローン2』では残したようですが」

トランプ氏にとって『ホーム・アローン2』の出演は重要なものであるようだ。

カナダ放送協会(CBC)が2019年に『ホーム・アローン2』から自身の出演シーンをカットして放送した時には「もう同じ映画とは言えない!(冗談ですが)」とツイートした。

息子のドナルド・ジュニア氏はこの編集に父親よりも憤りを感じたようで「本当に情けない」と長文の非難コメントをインスタグラムに投稿した。

一方CBCは、出演シーンのカットは放送時間の都合によるもので、編集したのはトランプ氏が大統領になる前の2014年だとしている。

『ホーム・アローン2』はトランプ氏にとって、エンタメ業界進出のきっかけになった。その後も、『セックス・アンド・ザ・シティ』や『ベルエアのフレッシュ・プリンス』など、複数の映画やテレビ番組にカメオ出演している。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

…クリックして全文を読む

Source: HuffPost