12.17
イスラエル軍がシリア全土に空爆を継続、沿岸地域で大規模な爆発を確認
イスラエル軍はシリア全土に対し、空爆を継続しており、12月15日には沿岸地域で激しい爆発が確認された。
地震計でマグニチュード3を記録
イギリスに拠点を置く「シリア人権監視団(SOHR)」によると、イスラエル軍は15日、5時間足らずでシリア軍施設にミサイル61発を発射したという。
これによりシリア第3の都市・ホムスや南部のダラア、スワイダ、首都のダマスカス近郊にある軍用倉庫や、ハマ空港の防空施設が攻撃されたという。
またイスラエル軍は15日、シリアの沿岸地域にある町、Tartusも空爆。この時の爆発は非常に激しく、地震計でマグニチュード3が測定されたという。
A Massive Explosion seen in Northwestern Syria near the City of Tartus, following an Israeli Strike against a Munitions Depot; with the Explosion reported to have been so large, that it measured as a 3.0 Magnitude Earthquake on nearby Seismic Sensors. pic.twitter.com/i1jC1vNjVJ
— OSINTdefender (@sentdefender) December 15, 2024
Israeli occupation aircraft launched airstrikes targeting Tartous on the Syrian coast. pic.twitter.com/V2IJeVlZ8D
— Quds News Network (@QudsNen) December 15, 2024
シリアに対し800回以上も空爆
Tartusの町にはロシア軍の海軍基地や弾薬庫があるとされ、2次爆発を起こした可能性も指摘されている。
イスラエル軍は、アサド政権が崩壊してから、シリアに対しすでに800回以上も空爆をし続けているという。またシリア領のゴラン高原を占領し、イスラエルの戦車が現在、シリア南西部の町や村に駐留しているそうだ
しかし、イスラエルのネタニヤフ首相は、「シリアとの紛争には関心がない」とし、これらの攻撃は「シリアからの潜在的脅威を阻止し、国境付近でのテロリストの乗っ取りを防ぐことを意図している」と述べている。
武装勢力「ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS)」の指導者で、シリア新政権の事実上のトップであるAhmed al-Sharaa(アル・ジャウラニ)氏は、イスラエルのシリアにおける最近の行動をもはや正当化できないと批判。
その一方で「シリアは疲弊しているため、新たな紛争に巻き込まれる立場にはない」とし、「現段階での優先事項は復興と安定だ」と述べたという。(了)
出典元:Aljazeera:Israel intensifies Syria attacks, but HTS leader says doesn’t want conflict(12/15)
出典元:MailOnline:Israel drops ‘earthquake bomb’: Colossal explosion ‘so big it registered on the Richter scale’ hits Syrian coast as air strikes target weapons depots after fall of Assad regime(12/16)
Source: Switch News