2024
12.15

18歳のインド人男性がチェスの世界チャンピオン、最年少記録を塗り替える

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18歳のインド人男性がチェスの世界チャンピオン、最年少記録を塗り替える

先日、シンガポールで世界チェス選手権が行われ、インド出身の18歳の男性が勝利し、史上最年少の世界チャンピオンに輝いた。

 

「FIDE世界チェス選手権」で優勝

 

その男性とは、インド南部・タミル・ナードゥ州の州都、チェンナイ出身のGukesh Dommarajuさん(18)だ。

 

彼はシンガポールで開催された「FIDE世界チェス選手権」の決勝に進出。12月12日には中国人の世界チャンピオン、Ding Lirenさんと対戦した。

 

当初、Lirenさんの方が優勢だったが、その後致命的なミスを犯してしまい、最終的にDommarajuさんが勝利。18人目となるチェスの世界チャンピオンになった。

 

12歳でグランドマスターを獲得

 

これまでの最年少の記録保持者は、ロシアのグランドマスターであるGarry Kasparov氏だ。彼は1985年に優勝した当時、22歳だったという。

 

しかし今回、4歳も年下のDommarajuさんが世界チャンピオンに輝いたことで、驚きが広がっているそうだ。

 

Dommarajuさんは、12歳7カ月でチェスのグランドマスターの地位を獲得。これは史上3番目に若い記録とされ、彼はチェス界では長年スーパースターとされてきた。

 

ただ今回の試合前、世界ランキングは5位で、国内ランキングは2位とされ、優勝候補とみなされていなかったという。

 

この大会ではチェスの試合が14ゲーム行われ、プレーヤーは勝利で1ポイント、引き分けで0.5ポイントを獲得する。

 

そして12日まで、2人は8回引き分けており、それぞれ2回の勝利を収めていたという。しかし最終的に、「7.5」対「6.5」のスコアで、Dommarajuさんが優勝した。

 

対戦相手は鬱病やメンタルヘルスと闘う

 

一方、対戦相手のDing Lirenさんは、2023年にタイトルを獲得し、中国初のチェス世界チャンピオンになったという。

 

しかし今年の大半、彼は鬱病やメンタルヘルスと闘っており、チェスからも離れていたそうだ。

 

ただ今回、数時間委及ぶ試合でも、Lirenさんは集中力を保っており、解説者は引き分けに終わるとみていたという。(了)

 

出典元:BBC:Indian teen becomes youngest world chess champion(12/12)

Source: Switch News