2024
12.13

米上空に出現した正体不明の大型ドローン、州が政府に強い対応を求める

国際ニュースまとめ

米上空に出現した正体不明の大型ドローン、州が政府に強い対応を求める

アメリカ・ニュージャージー州の上空に、正体不明のドローンが出現していることについて、連邦政府に対し強い対応が求められている。

 

1晩に4機から180機の目撃情報

 

この正体不明の大型ドローンは、11月中旬以降、ニュージャージー州中部および北部の軍事施設付近を含む、複数の場所で目撃されているという。

 

その後、このドローンの背後にイランがいるのではないかとの憶測が流れたが、アメリカ国防総省はその主張を否定した。

 

ニュージャージー州議会議員の女性、Dawn Fantasia氏によると、このドローンについては、1晩に4機から180機の目撃情報が寄せられているという。

 

国土安全保障省の代表者と会議

 

この問題に対処するため、ニュージャージー州警察本部では12月11日の朝に、国土安全保障省の代表者と非公開会議が開かれたそうだ。

 

しかし配布された資料でも、依然としてこのドローンを誰が操縦しているのか不明とされ、FBIもこれらの目撃情報に関連する、特定の脅威は知られていないと主張しているという。

 

複数のドローンは「協調して飛行」しており、趣味のドローンや国土安全保障省関連のドローンではないことが確認されているそうだ。

 

会議に出席した市長や議員は、いずれも国土安全保障省の対応に不満を持っており、ニュージャージー州選出のHolly Schepisi上院議員は、国土安全保障省の対応を「ひどい」と評し、次のように非難した。

 

「この問題に対する連邦政府の対応に、自信が増すどころか、むしろ低下した。連邦政府が、国内で最も人口密度の高い州で、これらのドローンの起源と目的を特定するために必要なすべての防衛資源を投入しないのは、不可解であり、まったく受け入れられない」

 

また別の議員は、国防総省に調査を促し、ニュージャージー州に限定的な非常事態宣言を出すよう求めているという。(了)

 

出典元:ABC News:Pentagon shoots down Iran ‘mothership’ claim amid New Jersey drone mystery(12/12)

Source: Switch News