12.10
バンコク首都圏で低価格タウンハウスの販売停滞
バンコク首都圏における低価格帯のタウンハウス販売が2024年も停滞しています。新規供給が減少しているにもかかわらず、経済の減速が市場に影響を与えています。タイの英字紙 バンコクポストが2024年12月10日に伝えています。
不動産調査会社の報告によると、300万バーツ(約1200万円)以下のタウンハウスは、最もパフォーマンスが低調なセグメントとなっています。このセグメントは市場シェアが最も大きいものの、新規供給と吸収率がともに低下しており、高い住宅ローン却下率が需要を抑制しています。
2024年の最初の9ヶ月間における300万バーツ以下の新規発売ユニット数は約9,000ユニットで、2023年の15,000ユニット、2022年の14,100ユニットと比較して大幅に減少しました。この14,100ユニットという数字は、パンデミック前後を通じて最も低い水準となっています。
同セグメントのピークは2017年で、32,200ユニットが供給されましたが、その後毎年減少を続けています。2021年から2024年の初めにかけて、年間平均で12%の減少が記録されています。また、販売率も同じ期間中に減少傾向を示しており、月平均販売数が2020年のピーク時には7.1ユニットに達しましたが、2023年には5.7ユニット、今年の最初の9ヶ月間では5.1ユニットに落ち込みました。
専門家は、2025年も低価格タウンハウス市場の状況がさらに悪化すると予想しています。高い家計負債、厳格化された住宅ローン規制、高金利といった要因が引き続き需要に悪影響を及ぼす見込みです。
一方で、中〜高価格帯のタウンハウス市場では回復の兆しが見られます。300万〜700万バーツのタウンハウスの吸収率は2021年から2024年にかけて年平均11%増加し、700万〜1,500万バーツのタウンハウスでは同期間に26%の成長を記録しました。特に700万〜1,500万バーツの価格帯は好調で、パンデミック時に郊外へ移住していた購入者が都心部に戻りつつあることが需要回復の背景とされています。
高級セグメントでは、1,500万バーツ以上の物件の吸収率がプロジェクトごとに月平均0.2ユニットと最も低い水準にとどまっています。しかし、このセグメントは供給量が少なく、市場への影響は限定的とされています。
■Lower-end townhouse sales stagnant
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Source: タイランドハイパーリンクス