2024
12.02

ジョージアの首都で4夜連続の激しいデモ、EU加盟凍結に抗議

国際ニュースまとめ

ジョージアの首都で4夜連続の激しいデモ、EU加盟凍結に抗議

ジョージアの首都では、政権与党の政策に反対する抗議デモが起き、すでに何日も続いている。

 

EUとの加盟交渉を4年間凍結

 

ジョージアでは10月26日、議会選挙が行われ、親ロシア派の政党「ジョージアの夢」が多数の議席を獲得し、与党となった。

 

そして11月28日には与党が、EUとの加盟交渉を4年間凍結すると発表。その後、首都のトビリシでは、数千人のEU支持派の人々がデモを行い、催涙ガスや放水砲で武装した警察と対峙したという。

 

しかも抗議デモは4夜連続で行われ、12月1日にも、参加者らは警察官に対し花火を向けるなどして、激しく抵抗したそうだ。

 

首都以外でも激しい抗議デモ

 

この抗議デモは首都のトビリシ以外でも行われ、ジョージアのメディアによれば、少なくとも8つの都市と町で抗議活動があったという。

 

またジョージア中央部の町、ハシュリでは人々が、地元にある「ジョージアの夢」の事務所に卵を投げつけ、党の旗を引き裂いたそうだ。

 

ジョージアの内務大臣は12月1日、11月30日の抗議デモの後、27人の抗議参加者、16人の警察官、1人のメディア関係者を含む44人が病院に搬送されたと明らかにした。

 

与党の党首は、ロシアで財を成す

 

政党「ジョージアの夢」を立ち上げたのはビジナ・イヴァニシビリ(Bidzina Ivanishvili)氏とされ、彼はロシアで財を成し、億万長者になった人物だという。

 

そして10月26日に行われた総選挙で、野党側はロシアの支援を受けて投票が不正に操作されたと主張。ジョージアの親欧米派のサロメ・ズラビシュビリ大統領も、「ジョージアの夢」が勝利した選挙を無効にするよう、憲法裁判所に圧力をかけるよう求めたそうだ。

 

そして先週、欧州議会(EU)も、ジョージアでの総選挙は自由でも公正でもなかったとする決議を採択。その数時間後に、与党側は、EUとの加盟交渉を4年間凍結すると発表した。(了)

 

出典元:The Guardian:Georgia protests enter fourth night as opposition grows to freeze on EU talks(12/1)

Source: Switch News