タイ政府は、女性と女児に対するあらゆる形態の暴力を根絶し、家庭内および家族間の暴力問題に対処するため、社会全体が参加するよう呼びかけています。公的、民間、そして市民セクターだけでなく、タイ社会全体がこのキャンペーンに参加するよう求められています。2024年11月26日にタイ広報局が伝えています。
この呼びかけは、国際女性に対する暴力撤廃デーとなる11月25日に、ペートンターン・チナワット首相によって行われました。タイでは、1999年6月29日の閣議決定により、11月を「女性と女児に対する暴力根絶キャンペーン月間」と指定しています。この取り組みは、国連の「女性に対する暴力撤廃宣言」に基づいています。
2024年、政府は「今すぐ行動して女性と女児への暴力を終わらせよう(ACT NOW to end Violence against Women and Girls)」をテーマにキャンペーンを実施し、家庭内および家族間の暴力から家族や社会のメンバーを保護するためのさまざまな活動を展開する予定です。
政府は、女性と女児に対する暴力に関する情報や苦情を受け付けるホットライン「1300」を設置しており、24時間体制で対応しています。
女性と女児に対する暴力は、家庭内暴力、構造的暴力、文化的暴力など、さまざまな形で現れます。しかし、多くの被害者が助けを求めたり正義を訴えたりすることができていません。特に家庭内暴力は隠れた危険となり、虐待を受けた女性の多くが恥ずかしさや恐怖心から自分の権利を主張することをためらっています。
タイはジェンダー平等を推進し、女性のエンパワーメントを促進することにコミットしています。
社会開発・人間安全保障省によると、2024年にはタイ国内で1日平均42人が家庭内および家族間の暴力に苦しんでおり、2023年に比べて5人増加しています。