2024
11.24

第11回 ゴルバチョフ 帝国の破壊者(前編)

国際ニュースまとめ

ゴルバチョフ(1988年撮影、時事通信フォト)

 1988年5月、タガンカ劇場の元総監督ユーリー・リュビーモフは、4年ぶりに祖国の地を踏んだ。ソ連市民権は剥奪されたままであったが、特別に短期間の入国が許可されたのである。異例な措置を認めたのは1985年3月に成立したゴルバチョフ政権であった。ゴルバチョフが進めるペレストロイカと呼ばれる改革によって、ソ連は目まぐるしく変わっていった。リュビーモフは帰国時に、6年間封印されていた『ボリス・ゴドゥノフ』をかけることがで…

Source: Foresight