タイのミシュラン一つ星食堂「ジェイ・ファイ」シェフ（81歳）が引退を否定

2024
10.30

タイのミシュラン一つ星食堂「ジェイ・ファイ」シェフ（81歳）が引退を否定

タイのストリートフード界で名高いミシュラン一つ星を保持する名店「ジェイ・ファイ（JAY FAI เจ๊ไฝ
）」のスピンヤー・ジャンスタ（สุภิญญา จันสุตะ）シェフが2025年に引退すると報じられたニュースが、ファンや旅行者に衝撃を与えました。しかし、2024年10月29日、シェフはこの報道を否定し、2025年以降も営業を続ける意思を明言しました。各報道が伝えています。

報道の発端はチャリティーイベントでの発言

10月20日、バンコクで行われた国連難民支援のチャリティーイベントに参加したシェフは、多くの外交官らが出席する中で「80歳で引退する予定か」と問われ、「いくつかの計画がある」と答えたことがきっかけで、引退の報道が拡散したと説明しました。彼女は「私はまだ元気です。毎日15時間は立って料理ができるほど体力があるので、引退は不可能」と笑顔でコメントしています。

体力は健在、世界からの仕事依頼も多数

今年で81歳となるシェフは、フランスをはじめとする海外での調理依頼があり、引退が現実的ではないと話しています。また、韓国の有名企業「農心」とのコラボ商品「辛ラーメン×ジェイファイトムヤム味」もヒットし、アジア全体で彼女の名声が高まっています。

営業は週4日に縮小も、継続する意思を表明

過去に「80歳での引退」を示唆していた彼女は、営業日数を徐々に減らしつつあり、現在は水曜日から土曜日の週4日、午前9時から午後7時半までの営業に切り替えています。しかし、彼女は今後も自ら厨房に立つと強調しており、「引退の意思はまだない」としています。

ジェイ・ファイ、バンコクのストリートフード文化の象徴として

タイ国政府観光庁のタパニー総裁は、「ジェイ・ファイ」の閉店はバンコクのストリートフードにとって大きな打撃になるとコメントしています。ミシュラン一つ星を7年連続で維持している「ジェイ・ファイ」は、タイ料理を世界に広めるソフトパワーとして観光に貢献しており、バンコクの必訪スポットとして高く評価されています。