2024
10.03

バンコクの美容クリニックで過剰なフィラー注射、顔面変形で賠償を求める

国際ニュースまとめ

バンコクには多くの美容クリニックがあり、利用している日本人の方も多いと思いますが、しっかりとクリニックを見極めなければ、大きな問題に発展することもあるようです。タイでは度々、資格を持たない医師の摘発も行われています・・・。

バンコクにある美容クリニックでフィラー注射を受けた歯科医とその家族が、顔面の変形を被り、クリニックに対して賠償を求めています。2024年10月1日には警察に被害を報告。この事件は他にも複数の被害者がいることが明らかになり、注目を集めています。

フィラー注射による被害

事件は、バンコクの有名美容クリニックを訪れた42歳の女性歯科医(仮名:ボムさん)とその母親、姉が、フィラー注射を受けたことに端を発します。クリニックの医師は「皮膚科や再生医療の専門家」として知られており、芸能人やインフルエンサーも多く来院していると宣伝されていました。ボムさん一家はその宣伝を信じ、施術を受けることを決めました。

当初、ボムさんには15cc、姉には11cc、母親には30ccのフィラーを注入することが合意されていました。しかし、実際にはボムさんには18cc、姉には22cc、母親には37ccが注入され、合意よりも多くのフィラーが使用されました。合計で1,020,000バーツ(約400万円)以上の費用が請求されました。

深刻な影響

注射から1週間後、母親の顔が垂れ始め、ボムさんと姉も顔の歪みを感じるようになりました。この変形により、ボムさんは仕事への自信を失い、精神的にも大きなダメージを受けました。クリニックに修正を依頼したものの、費用の返金は拒否され、さらに施術を試みるも悪化しました。姉の顔は強く押されてフィラーが頬に固まり、母親には「さらに50cc以上のフィラーが必要」と言われましたが、ボムさんはこれ以上の治療を断りました。

医師の資格に疑問

その後、ボムさんが医師の資格を調査したところ、この医師は皮膚科や再生医療の専門家ではなく、一般医であることが判明しました。また、同じクリニックに対して10人以上の被害者が既に苦情を申し立てていることがわかりました。

法的措置の進展

10月1日、ボムさんは母親と姉と共にタイ警察消費者保護局を訪れ、医師に対する正式な訴えを提出しました。消費者保護局はこの件を受けて捜査を開始する予定です。 

ボムさんは「自分の調査不足もありますが、これ以上の被害者を出さないために、関係機関が厳しく取り締まることを強く求めます」と語りました。

 

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Source: タイランドハイパーリンクス