10.01
10月に値上がりが予想される野菜4つとは?高温や雨が影響。値下がりしそうなのはこの野菜トリオ
食欲の秋、実りの秋ですが、野菜についてはどうでしょうか。天気の影響を大きく受ける野菜の生育に、この夏の暑さや雨はプラスに働いたか、マイナスに働いたか。
スーパーマーケット「アキダイ」(本社・東京都練馬区)の秋葉弘道社長に、10月の野菜の価格動向について教えていただきましょう。
10月のお買い得になる野菜は?
秋葉社長が、値下がりしそうな野菜として真っ先に挙げたのが、ジャガイモ、タマネギ、ニンジンです。
「カレー・シチュートリオですね。ジャガイモ、タマネギ、ニンジンが安ければ、最悪何とかなる。
ジャガイモは、10月はどんどん掘って収穫したものを出荷しているので、流通量が多くなり値段が下がります。
ニンジンは、これまで去年より少し高めでしたが、今の主産地である北海道が最盛期なのが大きいです。その後は茨城産など関東の秋冬ニンジンに切り替わっていくのですが、高温や大雨影響で遅れているのがありますが、10月中は大丈夫でしょう。
タマネギは、北海道が主産地になってバンバン出てきているので安いですね。今月いっぱいは間違いないでしょう」(秋葉社長)
秋の食卓に欠かせない、サツマイモやレンコンもよいようです。
「サツマイモは、今年は大きくて、おいしくて、安くていいですね。レンコンもよいです。両方ともいえるのは、光合成がしっかりされたということです。
サツマイモというのは“薩摩藩のおいも”と暖かい国のもので、土の温度がある程度高くないといけない。今年は生育期に暖かかったので、けっこう出来がいいです。
レンコンは、台風などの農業被害が今の主産地の関東でなかったのが大きいですね。レンコンは去年、今年と連続でよかった」(秋葉社長)
10月に値上がりが心配な野菜は?
10月に高くなると予想されるのが、ホウレンソウ、トマト、ピーマン、ダイコンです。
「ホウレンソウが高いのは、高温の影響です。ホウレンソウは冬野菜なので基本的に暑さに弱く、雨と高温のコンビネーションでやられてしまっています。
トマトも高温の影響で10月いっぱいは高いでしょう。10月半ばから下がる可能性はあるのですが、冬トマトといわれる九州産のトマトの生育があまりよくないので微妙です。
ピーマンも10月は高めで、11月から下がってくるかと思います。
ダイコンは、ずっと高いですね。10月後半から秋冬ものが出てくるので、少し下がっていくでしょう。あと半月の辛抱です。
ほかにキャベツも高めですね。キャベツはこれまでよかったのですが、ほかの野菜の値上がりにより、みんながキャベツに目を付けて、それで最近値上がりしてきています。
ナスはずっと安定していましたが、もしかしたら上がるかもしれません。雨と最近の低温の影響です。暑い暑いといっても、産地である群馬の山の方は寒いので。
ネギも高めで、秋冬ものが十分に出回ってくる11月までは、あまり下がらないでしょう」(秋葉社長)
秋の味覚も気になります。
「ブドウがいいですね。甘くて、安くて、よいです。ブドウは長野と山梨という大きい産地が重なっています。10月前半が特によく、後半は徐々に値段が上がっていきます。11月は貯蔵に回される分もあるので、10月中にたくさん食べるといいでしょう。
ナシも、値段がちょっと高めですが甘いです。猛暑のおかげで糖度が高くなっています。おいしいからリピーターが出て売れて、ちょっと高めになっているんです。
クリは出だしがよかったのですが、パッと出てパッと引っ込んでいる印象です。大粒のものが多く甘いのですが、10月半ばくらいと早めに終わりそうです」(秋葉社長)
過ごしやすい秋は自然と活動的になり、食欲も増します。おいしい野菜を上手に選んで食欲の秋を満喫しましょう。
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取材協力
スーパーマーケット「アキダイ」(本社・東京都練馬区)
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Source: HuffPost