2024
09.29
09.29
第9回 アンドロポフ 帝国の矯正者(前編)
2014年に発行されたアンドロポフを記念した切手
「舞台でソ連社会を批判 新しい国家像を模索 演出家のリュビーモフ氏 劇場前に長い列」。『朝日新聞』1977年11月11日付け朝刊の国際面に、このような見出しの大きな記事が掲載された1。タガンカ劇場首席演出家リュビーモフ――レーニンの葬式で頬を赤くしていたユーリー――は、検閲に苦しみながらもソ連で自由な表現を追求する芸術家として、いまや国際的に有名になっていた。ソ連指導部はユーリーの発言を報じる西側メディアの内容に…
Source: Foresight