09.20
レディー・ガガ、「本当は男」という噂を否定しなかったのはトランスジェンダーの若者たちのためだった
20代の頃、「本当は男性だ」という噂を拡散された歌手で俳優のレディー・ガガさんが、否定しなかった理由を実業家で世界的な慈善家として知られるビル・ゲイツさんの番組で明かした。
ガガさんが「男性だ」「両方の性別の性器を持っている」という噂を流されたのは有名な話で、テレビ番組のインタビューなどでもよく質問された。
ガガさんはドキュメンタリー番組『What’s Next? ビル・ゲイツと考える未来の展望』に出演した際に、「20代初めに、私が男だという噂があった」と当時を振り返った。
インターネット上には加工された画像が投稿され、世界中をまわるツアーやレコードのプロモーションでのインタビューでも、必ずと言っていいほどこの話題が取り上げられたという。
ガガさんは質問に答えなかった理由について、「別にその嘘によって被害者になったとは感じなかったからです」と説明している。
「それから、同じような発言で非難されるかもしれない子どもたちが、私のような公人が恥じればどう思うだろうかとも考えました」
【動画】「男だ」という噂を否定しなかった理由をビル・ゲイツさんに語るレディー・ガガさん
ガガさんは「噂を修正することが、必ずしも他の人々の幸福のために最善でない」とも述べている。
「男だという噂を正すのではなく、従来の考えを打ち破り、他の人たちにとって示唆に富むように心がけました。偽の噂を利用して、新しいものの見方を示したのです」
「気にしない」姿勢を貫いてきた
ガガさんは2011年、CBSの番組『60ミニッツ』で「男性だ」という噂について聞かれた際に、「ファンも私も気にしていない」と答えている。
また、2009年のABCのインタビューでも、噂を気にしていないと語っている。
「最初はとても奇妙で、みんな『すごい話だ』と言っていました。でもある意味、私は自分をアンドロジナス(女性らしさ/男性らしさの片方にとらわれず、両方を併せもつ)的に見せているし、アンドロジニーであることが好きですから」
この答えに、司会者が「境界線を曖昧にしておきたいということでしょうか」と尋ねると、「境界線を押し広げるのが好きなんです」と回答している。
ガガさんは、ゲイツさんの番組で、自分のパフォーマンスを「リアルじゃない」と考える人もいるが、実際は「最もリアル」な自分の姿だと述べている。
「クリックを稼ぐために作られた私を取り巻くどの噂よりもリアルです 」
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。
Source: HuffPost