09.16
アイスコーヒーの美味しさが長持ちする淹れ方。もっと早く知りたかった!【UCCコーヒーアカデミー比較検証】
ウェザーニュースでマイボトルを使う頻度についてアンケート調査を実施したところ、「外出時にいつも使用している」という人の割合が、女性は4割近い36%、男性は47%で約半数に上ることが分かりました。
マイボトルに入れる飲み物はそれぞれ好みがあるでしょうが、暑い時期にはアイスコーヒーを詰めていつでもどこでも味わえるようにしているという人もいるようです。
そこで、マイボトルでアイスコーヒーを持ち運ぶ際、淹れたてのおいしさが長続きする方法をUCCコーヒーアカデミーに“4パターンの比較”で検証して頂きました。
マイボトルコーヒーは酸化に注意
「一日に何杯もアイスに限らずコーヒーを飲まれる方でしたら、マイボトルで持ち歩けばコーヒー代の節約になります。さらに毎回コーヒーカップを使い洗う手間も省けますので、エコにもつながるというメリットもあります。
一方で最も注意したいのが、コーヒーが空気に触れることによって生じる『酸化』です。酸化によってコーヒーの香りが失われ、味わいも変わってしまうことがよくあります。コーヒーを注いだ後に長い間ふたを開け放しにしないことなどを心がけてください」(UCC)
自宅で淹れたアイスコーヒーが長持ちする淹れ方を、どのような方法で検証されたのでしょうか。
「今回の検証内容はまず、(1)浅炒り×急冷式、(2)浅炒り×水出し式、(3)深炒り×急冷式、(4)深炒り×水出し式の4パターンでコーヒーを抽出しました。
使用したコーヒー豆は焙煎(ばいせん)時間の短い浅炒り・長い深炒りともに中細挽きのホンジュラス、粉の量は24gです。
急冷式では浅炒り、深炒りともにあらかじめ氷120gをサーバーに入れておき、ドリップ方式による92℃のお湯200ccで蒸らし・抽出を行いました。水出しの場合、氷は使用しません。
検証結果(1)浅炒り×急冷式
抽出直後の味は少しほろ苦さがあって、香ばしい印象が引き立っていました。1時間後はそんなに悪くない味で、抽出直後のような明るい酸味ではなかったものの大きな変化はない印象でした。
3時間後でもひどく劣化したという感じはありません。6時間後では多少なりとも風味は落ちている印象こそありましたが、“すごくおいしくない”わけではなく、意外に悪くない、おいしく飲める感じはしました。
検証結果(2)浅炒り×水出し式
抽出直後の味はさわやか、明るい酸味が特徴的でした。
3時間後には急冷式に比べて、少し渋さが出てきている気がしました。6時間後でも“そこそこおいしく飲める”印象でした。
検証結果(3)深炒り×急冷式
3時間後まで大きな変化なし、ただし1時間後より少し劣る「〇」。6時間後には風味が劣化、少し嫌な感じ「×」。
抽出直後の味は酸味がしっかり感じられて、水出しよりも明るい酸味が特徴的でした。1時間後でも意外に味は変わっていませんでした。
3時間後でも1時間後より少し劣化した感じはありましたが、大きな変化はそこまで感じられません。ただし、1時間後と3時間後はよかったのですが、6時間後は“全然飲めない感じ”ではなかったものの、おいしく飲めるのは3時間後までと思いました。
検証結果(4)深炒り×水出し式
抽出直後は香ばしい味で、1時間後も大きな差はなかったように感じました。3時間後でもそんなに劣化した感じはありませんでしたが、6時間後までに少しずつ劣化していったようです。
「浅炒り×急冷式」がベストパターン
3時間後までは深炒りのアイスコーヒーがよかった気がしましたが、6時間後になったら急に“風味がよくなく感じる”ようになりました。
それに対して浅炒りのアイスコーヒーは後半に悪化が緩やかになって、意外に時間が経っても“そこそこおいしく感じられるな”という印象でした」(UCC)
自宅で淹れたコーヒーをマイボトルに入れて3時間を超えて持ち歩く際には、浅炒り、とくに水出し式より急冷式が長持ちでおいしく飲めるようです。
まだまだ暑い時期は続きます。コーヒー代が節約できてエコ効果も高い、自宅で淹れたマイボトルのアイスコーヒー持ち歩きを、ベストな淹れ方で試してみてはいかがでしょうか。
Source: HuffPost