2024
08.04

論壇から「研究会」「財団」へ――1970~80年代、政策ブレーン層はいかにして形成されたか

国際ニュースまとめ

1970年代に入ると、知識人は首相や官房長官のブレーンとしての役割を担い、政策立案などの過程に関与する傾向を強めて行った[中曽根康弘首相(左)に、首相の私的諮問期間「平和問題研究会」の中間報告書を手渡す高坂正堯座長=1984年3月14日、東京・国会内](C)時事

 1970年代に入るや否や、論壇の凋落を指摘する声が相次いだ。実際に『中央公論』は1971年以降購買数を激減させ、70年代後半には他誌も含めて総合雑誌という媒体が恒常的に低迷するようになる。前稿では論壇…

Source: Foresight