06.02
知ってる? カビ対策にはアレが効く。大事な「靴」を守るための簡単で効果的な掃除方法
特に気をつけたいのが靴箱。ウェザーニュースで実施したアンケート調査によると、靴にカビが生えたことがある人の割合は55.4%と半数以上に上りました(期間:2024年5月23〜24日、集計対象:11,417件 )。
対策を怠ると、お気に入りの靴をいざ履こうとしたらカビだらけ、ということになりかねません。
全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・ハウスクリーニングチームの上田律樹さんに、靴箱のカビ対策とお掃除の方法を教えていただきました。
靴にカビが生える理由
「玄関には、外からさまざまな雑菌が運ばれてきます。人間だけでなく、雑菌にとっても玄関は”入口”になるのです。
雑菌の中には、カビの胞子も含まれています。カビは真菌という微生物の一種で、外から運ばれた胞子が玄関で靴に落ちると、そのまま靴箱にしまわれることになります。
閉め切られた靴箱には湿気が溜まりやすく、カビが繁殖しやすい環境になっています。気がつけば靴がカビだらけになっているのは、外から運ばれたカビが靴箱の中で繁殖しているからです」(上田さん)
本格的な梅雨がくる前にやっておきたい対策
「次のものを準備してください。
●漂白剤(衣類用か台所用のもの)
●洗剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルアミンオキシド、アルキルエーテル硫酸ナトリウムなどの表示がある、中性かアルカリ性のもの)
●塩化ベンザルコニウム(10%濃度)
●消毒用エタノール(75%以上のもの。100%は不可)
※どれもドラッグストアで購入可能
掃除の方法は次の通りです」(上田さん)
「まず、靴箱の靴を全部出します。次に、漂白剤1000mlに洗剤30~50mlを混ぜたもので、靴箱の中を拭き掃除します。そのあと、カビ予防にエタノール500mlに対し塩化ベンザルコニウム20mlを混ぜたものをスプレーボトルに入れ、靴箱内にスプレーします。
このスプレーは除菌効果があるので、靴の中にスプレーしても効果的です」(上田さん)
カビ対策を行う上での注意点は?
「スプレーを靴に直接吹き付ける場合は、変色したりシミになったりしないか、目立たないところで試してから使用してください。
準備するものはどれもドラッグストアなどで手に入り、カビ取りや防カビに効果的ですが、原液は刺激が強いので使用時は必ずゴム手袋をしましょう。
扱うときは換気にも注意し、子どもの手の届かないところに保管してください」(上田さん)
普段からの対策を忘れずに
「なるべく靴箱の扉を開けて、湿気が溜まらないように換気してください。
玄関の通気性が悪くて湿気が溜まりやすい場合は、棚ごとに除湿剤を置くといいでしょう。扉がルーバータイプの靴箱を選んだり、思い切って扉を外して“すだれ”をかけたりすることも通気性が良くなるのでお薦めします。
履いて帰った靴はすぐに靴箱に入れず、しばらく三和土(たたき:玄関の床)に置き、少しでも中を乾燥させてから収納するのも効果的です」(上田さん)
まもなく梅雨の季節が訪れます。その前に靴箱のカビ対策をしっかり済ませ、爽やかな気分でこの時季を過ごしましょう。
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Source: HuffPost