2024
05.17

自分のせいにする前に必ずやること|タイの変人ポーにインタビュー

国際ニュースまとめ

変人ポー/右(撮影:からつ海援隊)

タイ在住のサムライを自称する変人ポー。タイ山岳少数民族アカ族・村長の娘と結婚、二男一女をもうける。2022年3月に幻冬舎より二冊同時出版をした『変人ポーの人間力』では独自の哲学を展開し、『変人ポーの平和論』では千年計画での世界平和を本気で考える。この連載では「人生たったの一度きりだから…」と豪語する彼の哲学を深堀りしてみる。(インタビュアー:梅田 隼人)

インタビュアーのひと言

変人ポーと話をするようになってから気づいたことがある。社会人になって十数年も経ったからなのか、周りを見てみるとその人たちの人生は、その人の人格がそのまま表れているということだ。今回は人が愚痴を言うときやマイナスの言葉を発するとき、その背後にある思考パターンについて深掘りしてみた。

 

他人のせいにする人と自分のせいにする人

変: 人が愚痴を言うときは、つまり他人のせいにしているときで、実はそれは自己責任から逃れようとする一種の防衛メカニズムなんですよね。その人の心の中で、自分が正しいことや他の誰かが間違っている、或いは問題の原因であることを信じてしまっている。それで、同じ過ちを繰り返す。たとえば仕事で失敗した時、「上司の指示が不十分だったから」とか「業者ができると言ったから」などと言う人がいるでしょう。

梅: なるほど、つまり自己責任をとることの重要性があるんですね。

変: そうなんですが、責任がどうとかそんなかたい話でもないんですよ。要は自分のせいにすれば改善できるけど、他人のせいにしていたら改善できない。改善されないからまた次の失敗が起こる、だだ、それだけの事です。

梅: うーん。わかる気もしますが、実際そんな簡単な話でもないような気がします。もっと具体的に教えてください。

変: じゃあさっきの「上司の指示が不十分だったから」とか「業者ができると言ったから」この例で言うと、それぞれ当人に事情を説明して改善を求めれば解決すると思いますか?

梅:自分は変えられても他人は変えられないと言いますから、きっと難しいでしょう。

変:ですね。少なくともそれを期待するのはスマートとは言えません。「あなたの理解不足なのでは?」とか「そんなに大事なら何故もっと催促してくれなかったんだ?」と言われるのがオチです。

梅:では、どうしたら良いのでしょうか?

変:はっきり言って「その指示が十分か不十分か」の境界線はないのでこれも考え方なんです。それなら「自分の理解不足」と認めることでさっさと自分のせいにしてしまえば、次回から事前に確認するという改善ができます。後者も「業者の言うことを鵜呑みにしてしまった自分」のせいにすることで次から事前確認もできるし、他の業者にもアプローチをかけておくなど最悪の事態を想定して且つ、それに対策をすることができるようになります。

 

自分のせいにする前に必ずやること

梅: わかってきました。たしかに、他人のせいにしていたらその人が変わらない限りは、また同じことが起こりますよね。

変: そうです。ただこの話には一つ注意が必要です。自分のせいにする前に必ずやっておく心構えというものがあります。それは、自己肯定感を持っておくことです。

梅: 自己肯定感? なんか難しい話ですか?

変:いや、そうでもないです。要するにこの自己肯定感がないまま自分のせいにすると自己嫌悪に陥り、リストカットなどの自傷行為、暴飲暴食、薬物依存症、うつ病、果ては悲しい選択を自ら選んでしまうことにもなり兼ねないということです。そのため、確固たる自己肯定感がないまま「自分のせい」にするのは止めてください。

梅:では自己肯定感が持てない人はどうすれば良いのでしょうか。どうすれば自己肯定感は持てるんでしょう?

変:自己肯定感を持つためにはまず自分を好きになることなんですがそうですね、ここではこう考えましょう。「自分のせい」にするからと言って「自分を責める」必要はありません。これらは似て非なるもの。これも考え方なんですが、自分のせいにするのは、それを改善するための「建前」であって良いんです。だから、もっと“気軽に”自分のせいにしていきましょう。要は、改善できればいいんですから。

 変人ポー
本名:苅部俊雄
YouTubewww.youtube.com/@curly-th
1978年、神奈川県生まれ。専門学校神田外語学院(KIFL)卒業。2002年に初めて来タイ、タイ在住歴は合計で14年。2000~2015年までの下積み時代には27回転職、26回引越、5ヶ国に住み、5社の起業を経て現在に至る。2010年、NPO法人日本PR(東京都)理事長。2017年、一般社団法人全国龍馬社中第189番加盟タイ龍馬会会長。2022年、『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』(共に幻冬舎)を二冊同時出版。2023年、プーケット移住に伴い隠居。

<内容紹介>
変人ポーの人間力
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!

変人ポーの平和論
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!

全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!

『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。

ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。

「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」

よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。

また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。

本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。

<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>

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