04.21
グループ旅行で揉めないために!やっちゃいけない「8つのこと」
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もうすぐゴールデンウィーク。旅行を計画している人も多いだろう。
グループ旅行は、友人との仲を深めながら一生の思い出を作ることができる、素晴らしいチャンス。
でも、性格や好みが違う人たちが一緒に旅をするため、問題が生じることもある。
「グループ旅行だから問題が生じるのではありません。多くの場合、苦い経験の原因は計画不足やコミュニケーションの欠如、期待していたほどではなかったことなどにあるのです」
そう話すのは、グループ旅行アプリの創業者であるディエップさんだ。「多くの人は、一人旅よりも好きな人と一緒に旅することを好みます。コロナ禍後はなおのこと、これまで以上に人との繋がりやリアルな体験を求めているんです」。
だからこそ、重要になってくるのが、旅を台無しにしないためのコツを知っておくこと。
グループ旅行をより楽しいものにするために、ハフポストUS版はディエップさんをはじめとする旅のプロたちに、グループ旅行で人々がやりがちな「間違い」をいくつか教えてもらった。
1. お金についての会話を避ける
「お金の話を避けるのは大きな間違いです」とディエップさんは話す。
「グループの場合、お金の使い方や予算額など人によって違います。旅行中、毎回高級レストランで食事をするのが好きな人もいれば、そんなにお金は使えないという人もいる。前もって話し合っておかないと、旅行中に不快な思いをすることになります」
旅行に出発する前に、全員の予算の使い方の優先順位について知っておき、それに応じてホテルや食事を選ぼう。旅行中は常におのおののお財布事情を考慮することが大事になる。例えば、夕食でコース料理を選んだ人とサラダだけをオーダーした人がいた場合、夕食代をどう割るか決めるときにはみんなの懐事情も考える必要がある。
旅行サイト創設者のデングラーさんは、「食事やアクティビティを含め、それぞれが旅行全体でどれくらいの予算を考えているのか、全員に確認しましょう」とアドバイスする。
「予算が高い人と旅行するのは簡単ですが、節約したい人と一緒の場合は色々考える必要があります。予算が限られている場合は、何にお金がかかるのかを事前に把握し、みんなが楽しく過ごせるようにしましょう」
2. 予約をしない
オンライン旅行サービスで働くピエトロウスキーさんは、「計画を立てないことは、グループ旅行をする上での最大の過ちです」と言い切る。
「アクティビティは事前に予約しましょう。大人数での旅行では、その日ごとにプランを立てておくことが大切です。そうでないと収拾がつかなくなります」
ピエトロウスキーさんは、少なくとも毎日1つか2つのアクティビティを予約することを勧める。また、変更が必要になった時のためにキャンセルポリシーについて熟知しておくことも大切だと話す。事前にみんなに予定を知らせておけば、それぞれが意見を述べる機会もできる。
「みんなが楽しめるような、インタラクティブな体験を計画しましょう。あなたのグループが好きなのは料理や食事?冒険?それとも歴史ですか?」と続ける。
「個人的には料理教室がお勧めです。全員が参加できるし、食事の予約が1つ減らせますからね」
少なくとも、食事の予約はいくつかとっておこう。大人数の場合、予約なしでレストランに行くと入れない可能性もあるからだ。
デングラーさんは、「4人以上のグループで旅行するときは、たいてい毎晩ディナーの予約は入れておきます。そうすれば、どこにも入れない、という状況は回避できますからね」とアドバイスする。
「予約の内容といくつかの代替案もグループと共有し、必要に応じて調整します」
3. 予定を詰め込みすぎる
グループ旅行では、ある程度のスケジュールや計画が重要だが、予定の詰め込みすぎには注意しよう。
「予定を計画する人はよく、毎日終日何か予定を入れないといけないと考えがちです」と話すのは、ディエップさんのビジネスパートナーのパルマさん。
「でも実際は、みんなでゆっくりする時間が欲しいと思っているかもしれません」
パルマさんは、一部のアクティビティは自由参加にし、休むための自由時間を残すことを勧める。新たな場所を探検するのは楽しいが、みんなが疲れ切って不機嫌になるのは避けたい。
「予定と予定の間に休憩時間を設け、軽食を食べたり、リラックスしたりみんなが休憩できるようにしましょう」とピエトロウスキーさんは話す。
「また、天候とアクティビティの種類にも気をつけましょう。高温な場所を旅行するなら、暑い時間帯は美術館などの屋内ツアーに、屋外でのアクティビティは早朝か夕方にするなど工夫しましょう」
4. 常にみんな一緒に行動することを期待する
「グループ旅行ですから、大半の時間はグループで過ごすでしょう。だから、少しくらい別行動したり自分のやりたいことをする人がいても良いんです」とディエップさん。
「これはみんなのバケーションです。ただ、みんなで一緒にするメインのイベントは決めておきましょう」
予定を入れない時間を作るのが大切なように、ちょっとした自分だけのスペースを持つ時間も重要だ。1人で過ごす時間が必要な内向的な性格の人や、特別な目的があって1人で行動したい人もいるかもしれない。
ツアーガイドプラットフォームのを経営するチェンさんは、「グループアクティビティは絆を深め、経験を共有するために大切ですが、お互いのパーソナルスペースやオフの時間の必要性を尊重することも重要です」と話す。
「自由時間やオプショナルのアクティビティを組み込むことで、お互いが自分の興味を追求し、リフレッシュすることができるのです」
5. 計画を1人に任せる
リーダーはグループの中で自然と生まれる傾向があるが、だからといって、旅行の準備を全て任せてはいけない。
「計画を立ててくれる友人を、できるだけ助けてあげてください」とディエップさんはアドバイスする。
「たいていの場合、1人か2人に責任が集中し、大変な作業になります。リサーチや予約を手伝うことは、その人たちの時間やストレスを減らすのにとても役立ちます」
手伝うだけでなく、旅行の計画を立ててくれた『幹事』に感謝の気持ちを示し、お礼に飲み物を奢ったりすることも良いという。
「逆に『幹事』は、自分が全てやらなければいけないと思うこともあり、それがストレスや疲労に繋がることがあります」とディエップさん。
「『幹事』は、他の人に任せたり助けを求めることを恐れないでください。普段あまり旅行を計画しない人たちは、それがどれだけ大変かに気づいていないだけで、頼まれれば喜んで手伝ってくれるものです」
6. 旅行の目的を話し合わない
「グループ旅行を計画する際によくある間違いは、その旅行に対してそれぞれが求めていることについて話し合っていないことです」と話すのは、旅行ガイドのホープさん。
予算や食事制限に加え、それぞれがどんなタイプの旅行をしたいのかを聞くことを勧める。オールインクルーシブのリゾートのプールでのんびりしてホテルで食事をするのが好きなのか、いろんな場所を探索して様々なアクティビティをしたいのか…。仲の良い友人だからといって、旅の好みが一緒だと決めつけてはいけない。
「アウトドア・アドベンチャーを満喫したい人もいれば、グルメを堪能したい人、ただリラックスしたい人もいるでしょう」とディエップさんのもう1人のビジネスパートナーのマルティネスさんは指摘する。
「こうした希望を事前に聞いておくことで、一緒にアクティビティを計画したり、1人の時間を楽しんだりすることができます。いずれにせよ、事前にこの質問をすることで、グループで協力し、みんなが楽しめるバケーションにすることができます」
7. 割り勘のルールを決めておかない
旅行トレンド専門家のリンジーさんは、「グループ旅行での揉め事の中心は、費用分担についてです」と指摘。
「後で返すという約束を忘れると、すぐに恨みに発展するため、最初から避けておくのがベストです」
旅行に出発する前に、グループ全員が同じ予算管理アプリをダウンロードし、リアルタイムで費用を把握しておくことをリンジーさんは勧める。
「大人数で外食する際、食事とアルコールの会計を別々にするという方法も聞いたことがあります。食事を食べる量はみんな同じくらいですが、飲む量は人それぞれで、料金の大部分を占めることもあります。だからこの方法だと、割り勘がしやすいそうです」
8. 柔軟性を持たない
「グループみんなの多様なニーズや好みに対応するには、柔軟性がカギになります。旅行中の計画変更や突発的な体験にも柔軟に対応するよう全員に伝えておきましょう」とチェンさんは話す。
最も記憶に残る旅行の思い出は、予定外の出来事から生まれることもある。素晴らしいチャンスや、予期せぬ変更は流れに任せるなど、バケーションを存分に楽しむには流動性と適応性が重要だ。
「グループ旅行に参加する人はみんな、オープンな心と柔軟性を持ち、妥協を受け入れる気持ちを持っているべきです」とディエップさんは念を押す。
「どれだけ綿密に計画された旅行でも、いろいろなことが起こります。グループ旅行は、みんなが『持ちつ持たれつ』の精神でいれば、たいていはみんなハッピーになります。そして時には、普段しないようなことに挑戦したことで、素晴らしい経験を得たと気づくこともあります」
結局のところ、グループ旅行で最も重要なのは、ポジティブな姿勢とチームワークの精神を持って参加することだ。
「様々なことが起こり、揉めることもあるかもしれませんが、それで旅行を台無しにしないでください!」とディエップさん。
「率直に話し合って解決してください。一緒に楽しい時間を過ごすために旅行に来たことを忘れないで。そうした経験もたいていの場合、後には笑い話や思い出話になるものです」
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集・加筆しました。
Source: HuffPost