2024
04.16

対露制裁に見るアメリカの「正義」と「実益」―ロシア産水産物の輸入をめぐって―

国際ニュースまとめ

米アラスカ州とロシア極東地方は、日本市場をめぐって競合関係にある[東京都江東区の豊洲市場で売られているイクラ=2019年3月26日](C)時事

 2022年2月24日にロシアがウクライナへの全面軍事侵攻を開始して以降、対ロシア制裁の急先鋒となっているのが、米国である。ただ、同国の対応を見ていると、ロシアの侵略を罰する「正義」と、自国の経済的利害を守る「実益」とを、上手く両立させているということを感じる。本稿で取り上げるロシア産水産物の輸入問題は、その典型例と言え…

Source: Foresight