02.26
知ってた?新鮮で美味しいパクチーの選び方。茎の太さ、色、香りをどう見分ける?
最近では、店頭でも当たり前のように見かけるようになったパクチーが旬を迎えています。ウェザーニュースのアンケート調査(2024年2月21〜22日実施、14,058人回答)では、パクチーを「好き」と回答した人が全体の37%、「嫌い」が63%で、やはり独特の香りを苦手としている人が多いようです。
しかし、エスニック料理のブームが起こるにつれて、独特の香りがあるパクチーファンが増えてきた影響で、国内生産量も年々増加しているようです。
パクチーは、中華、タイ、インド、ベトナム、ポルトガル、メキシコ料理などで幅広く用いられ、家庭料理でも使う方が増えきています。
そこで、美味しいパクチーの見分け方について、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに聞きました。
生でも乾燥でも料理に活躍
パクチーはタイ語ですが、中華料理では香菜(シャンツァイ)、英語はコリアンダー、スペイン語ではシアントロと呼ばれて、世界的に使われている野菜であり、代表的な香辛料の一つです。
「日本では、一般的にコリアンダーは香辛料として種子や葉を乾燥したものを指します。
実はパクチーが日本に入ってきた歴史は意外に古く、10世紀ごろとも江戸時代とも言われています。第2次世界大戦後にコリアンダーという呼び名が定着したそうです。
独特の香りで好き嫌いが分かれるパクチーですが、エスニック料理や中華料理では生のまま食し、乾燥した種子はすりつぶすとオレンジのような柑橘系の香りがあり、香辛料としてカレーやお菓子、ミルク、紅茶などの香りづけなどにも使われています」(吉田さん)
美味しいパクチーの見分け方
ポリ袋に入って何株かまとめて売られているのが多いパクチーですが、美味しいものの見分け方を教えてください。
「パクチーは葉が薄く柔らかいので、鮮度が落ちやすい野菜です。
そこでまず葉を見ましょう。緑が鮮やかでみずみずしいもの、葉先までピンとしているものは鮮度が良い証拠です。葉の色が黄色味を帯びてきているものは収穫から時間が経っているので避けてください。
さらに、あの独特な香りが強いものほど良品とされています。
もう一つ注目したいのが茎です。茎はあまり太くないものが柔らかくて美味しいパクチーです。茎が細くても根元にいくほど固くなるので、根元近くは細かく刻んでスープや炒め物にすると美味しくいただけます」(吉田さん)
独特の香りがクセになる香草のパクチーは、ビタミンKやカリウムをはじめ多くの栄養や消化を助けるなどの効能もあるといいます。旬のパクチーで春を味わってください。
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Source: HuffPost