2024
01.18

「ドライ・ジャニュアリー(禁酒の1月)」が今アツい。気になるその効果は?

国際ニュースまとめ

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新年がスタートした!と思ったら、もう1月も半ば。

今年の抱負に「飲みすぎない」「飲酒を減らす」を掲げているなら、1月の1カ月間禁酒する「ドライ・ジャニュアリー」にチャレンジしてみるのはいかが?

もうすでに飲んでしまった?それでも大丈夫。ドライ・ジャニュアリーはまだ始まったばかりだ。

「ドライ・ジャニュアリー」とは

「ドライ・ジャニュアリー」とは、1月の1カ月間禁酒をし、体と心をリセットしてより良い気分で1年をスタートしよう、というムーブメント。同時に、自分のお酒との付き合い方を見つめ直すことができる。

2013年にイギリスで始まったこの動きは、今では欧米を中心に広く支持されており、2024年のドライ・ジャニュアリーに関するアメリカの調査によると、調査対象となった飲酒者のうち、チャレンジしようと強く考えている人は27%と、前年の24%を上回った。

ちなみに「ドライ・ジャニュアリー」以外にも、国によって「ドライ・ジュライ(7月)」「ソバー・オクトーバー(10月)」「ソバー・スプリング(春)」など、1年を通して様々な禁酒キャンペーンが存在している。

1カ月の禁酒で何が変わるのか?

たった1カ月と侮るなかれ。その効果は、多くの調査によって報告されている。

イギリスでこのムーブメントを主催している慈悲団体Alcohol Change UKの調査によると、参加者の70%が睡眠が改善したといい、86%が出費の削減、65%が全体的に健康が改善したと答えている。

また、2018年に発表されたRoyal Free Hospitalの研究によると、1カ月の断酒は血圧やコレステロール値の降下、糖尿病リスクの低下などの効果があるという。

更に、サセックス大学の調べでは、参加者の70%以上がドライ・ジャニュアリーを実践した半年後も健康的な飲酒習慣をキープしているといい、長期的にも影響が見られた。

つまり、お財布だけでなく、睡眠や健康などへの効果も期待できるのだ。

1カ月の禁酒生活へのアドバイス

日常的に飲酒をしていた人が、そう簡単に1カ月間禁酒できるのだろうか?1月は新年会などのお酒の場もたくさんあり、誘惑の多い1カ月だ。

そこで、Alcohol Change UKのウェブサイトに掲載されている、ドライ・ジャニュアリーを乗り切るためのアドバイス*から一部を紹介しよう。

1. 周りに宣言する

1人でやるのは大変なこと。周りにドライ・ジャニュアリーにチャレンジしていることを宣言し、理解・支援をしてもらおう。

2. お酒の場での対応プランを計画しておく

お酒の場では、ノンアル飲料や炭酸水にレモンやライムを添えて飲む、など事前にプランを考えておこう。また、断る練習もしておこう。「ドライ・ジャニュアリー中なんだ」と言っても理解してもらえず、執拗に勧めてくる人もいるだろう。そんな時の言い訳を事前に考えておくとスムーズに断りやすい。(例:明日マラソン大会なんだ!など)

3. 飲んじゃっても諦めない

1カ月の半ばで飲酒してしまうこともあるが、それで世界が終わるわけでも、ドライ・ジャニュアリーが終了する訳でもない。自分を責めず、飲んでしまった理由を考え、今後に役立てよう。

4. 日記をつける

毎日数分でもいいから時間を作り、日々の変化を記録しておこう。後で読み返すと、自分の進化を感じることができるだろう。

5. 助けを求めよう*

ドライ・ジャニュアリーが思ったより難しいようであれば、禁酒ではなく減酒に挑戦しよう。それも難しければ、1人で苦しまず、友人や家族、かかりつけ医に相談しよう。

*これらはあくまで、アルコールの問題を抱えていない人へのアドバイスです。Alocohol Change UKは、アルコールに依存している人が急に飲酒を止めると様々な症状が出てくる可能性があるため、まず主治医と相談することを勧めています。

日本でも広まるか?

日本でも、お酒は飲めるがあえて飲まない「ソバーキュリアス」ムーブメントが広がりを見せており、ノンアル飲料の選択肢も増えてきている。

「ドライ・ジャニュアリー」に関する動きは国内ではまだ目立っていないものの、2022年・2023年の1月には、パルコが「PARCO Dry January 2023」を開催。国内外からの様々なノンアル・ローアルドリンクの販売などを行った。

ノンアルブームの傾向を見ると、今後広まる可能性もあるだろう。

1月はまだ半分残っているーー。

カウントダウンで元旦まで飲み明けた人も、新年会で酔い潰れた人も… 残りの1月、ドライ・ジャニュアリーにチャレンジして良い2024年をスタートしてみては?

【もし自分の飲酒習慣が手におえなくなってしまっていると感じたり、飲酒による依存症や体調不良がある場合は、医師の診察や治療を受けてください】

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Source: HuffPost