2023
12.19

手紙とはがき、料金値上げを検討。2024年秋にも。レターパックや速達も値上げを想定

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郵便局の赤いポストは、街のどこでもみかける身近な存在だ郵便局の赤いポストは、街のどこでもみかける身近な存在だ

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手紙やはがきを郵便局に出すときの料金(切手代)が、2024年秋にも値上がりしそうだ。封書は84円から110円に、はがきは63円から85円にすることが国の審議会で検討されているという。

封書は84円から110円、はがきは63円から85円に

封書の値上げは、消費税の上乗せをのぞけば30年ぶりだが、値上げ幅は30%超とけっこう大きい。
値上げ検討は12月18日に開始された。その最大の理由は、インターネットの普及にともなう郵便物の減少だ。郵便物の数は、西暦が変わった2001年度をピークに年々減少。01年度は262億通だったのが、22年度には半分近い144億通にまで減少した。
これにともない郵便事業の収益も急速に悪化。22年度には郵政民営化(2007年)以降初めて赤字になった。同年度の赤字の幅は211億円だったが、郵便物数は今後も減ると予測され、このままだと28年度には3439億円に膨らむと試算されているという。

速達、レターパックの値上げも

郵便物にはいろいろな種類があり、料金は異なる。今回の値上げ検討で、84円から110円にするのは重さが25グラムまでの定形封書だ。重さが50グラムまでの封書は現在94円で、値上げ後は25グラムまでと統一して110円にするという。また、速達やレターパックの値上げも想定する。

定形外郵便などは約30%の値上げ率を基本とするが、レターパックや速達の値上げ幅は低くすることを想定するとしている。ちなみに速達料金(250グラム以内)は現在260円、レターパックプラスは520円となっている。

はがきと封書、料金の歴史

最後にはがきと封書の料金の歴史を振り返りたい。
はがきの料金は昭和時代の終わり頃、1981(昭和56)年に30円から40円に値上げされた。その後、消費税が導入されて税額が上乗せされたほか、94年には41円から50円に、2017年には52円から62円に値上げされた。19年の消費税の10%への引き上げでさらに1円上がり、現在の63円になった。
封書(25グラムまで)は昭和の終わりには60円だった。94年に62円から80円に値上げされ、消費税の上乗せで現在の84円となった。

今回の値上げ案について、総務省は意見を募っている。期間は23年12月19日から24年1月22日まで。

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Source: HuffPost